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そうだ!美術館へ行こう!第11回『オーストリア美術館』 @ [美術系独自まとめ]


そうだ!美術館へ行こう!第11回『オーストリア美術館』 @ [美術系独自まとめ]
管理人@博士ちゃんねる
Johann Strauss - Annen-Polka ウィーンといっては、ウィーン風ワルツしか思い浮かばない…、という感じで今回もヨハン・シュトラウス2世より「アンネン・ポルカ」。
このウィーンフィルのニューイヤーコンサートは日本でも毎年放送されますが、かなり長丁場のコンサート。ウィーン風ワルツに関してはこれ見ておけばおk!ぐらい充実してる。毎年指揮者が変わるのが特徴で、日本の小澤征爾も指揮者のひとりで参加してますね。

というわけで、世界の美術館第11回は「オーストリア美術館」です。
「オーストリア・ギャラリー」とも言われますが、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿内にある美術館。正式名称は「Österreichische Galerie Belvedere(エステライヒシュ・ギャラリエ・ベルヴェディア)」です。
今回はクリムトと分離派の世紀末芸術がメインとなっておりますので、クリムト好きなドクターがいらっしゃれば良いんですがねぇ…。
数が少ないのですぐ近くにある「ウィーン・ミュージアム・カールスプラッツ」からも、いくつか混ぜてます。
観光案内
オーストリア美術館所在地
オーストリア美術館はウィーン市街地郊外にあるベルヴェデーレ宮殿内部にあります。実際にはほぼ左側が北になっていて、上宮から下宮を見た方向がウィーン中心街です。
この美術館は大きく3つのギャラリーからなっており、上宮に「19世紀、20世紀美術館」、下宮に「中世美術館」「バロック美術館」があります。Googleマップはこのあたり

ちなみに「ベルヴェデーレ」という名前の要塞がフィレンツェにもあるように、これは「美しい眺め」を意味するイタリア語で、望楼や広大なテラス、見晴台などを備えた東屋、という形式の建物を指すんだそうですね。
外観と歴史
オーストリア美術館・外観ベルヴェデーレ宮殿は上宮と下宮に分かれていますが、その間に広大な中央庭園が横たわっています。上記の写真はたぶん入り口がある庭園側とは反対側の方から見た上宮。

オーストリア美術館・外観オーストリア美術館・外観庭園メインで遠くからみるとこんな感じ。

ベルベディア宮殿上宮から見た中央庭園(ベルナルド・ベッロット)
元はハプスブルク家に仕え、オスマン・トルコとの戦いで功績をあげた軍人の、サヴォイア公オイゲンが夏の離宮として1716年に作らせたバロック建築。後に女帝マリア・テレジアに売却され、現在では美術館になっています。(1903年以降)
内装
オーストリア美術館・内装というわけで、元宮殿ですから内部はこのとおり宮殿調になっております…って当たり前ですねぇ。
向こうの連中は、こういう一歩間違えれば成金趣味になるところ、上品にまとめる術に長けている…、というのは、以前の記事でいただいたコメントより。
主な所蔵作品
作品総点数に関してはちょっとよくわからないですが、そんなに大きくはない感じ。長らくヨーロッパの歴史を牽引してきたハプスブルク家とオーストリア、今まさに歴史の表舞台から引かんとする、黄昏のウィーンに花開いた芸術。
接吻
接吻
グスタフ・クリムト当美術館を代表するクリムトの超有名作です。「黄金と官能」とも呼ばれる彼の作品に特徴的な、金襴を散りばめたようなコラージュ風で描かれた恋するふたり。モデルの女性はクリムトのパトロンのひとり、アデーレ・ブロッホ・バウアーだそうです。
ユディトI
ユディトI
グスタフ・クリムトちょっとイッちゃってる感じの恍惚の表情が特徴的なユディト。ユディトというのは旧約聖書に出てくる女傑で、侵略者アッシリアの将軍ホロフェルネスの首を取り暗殺。戦の趨勢は決し、町の危機を救う…!というわけで、タフな女性の代表各として画家たちが好んだモチーフです。
エミーリエ・フレーゲの肖像
エミーリエ・フレーゲの肖像
グスタフ・クリムト落ち着いた色調と、気品あるポーズのエミーリエ。生涯独身だったクリムトですが、女性にはモテモテだったと言われます。このエミーリエ・フレーゲは最も長く愛人をつとめたウィーンでも有名な服飾デザイナーです。クリムト自身も流行には敏感で作品にも取り入れていますからお互い気が合ったのでしょう。「ウィーン・ミュージアム・カールスプラッツ」の所蔵作品。
エミーリエ・フレーゲ
実際の彼女もなかなかの美女っぷりであったことが伺える写真。ザンネンながらエミーリエ自身はこの作品が気に入らず、6年後に競売にかけて売り払ったとか。やりたい放題でも許されるのがイイ女ってものでしょうか。
ほおずきの実のある自画像
ほおずきの実のある自画像
エゴン・シーレクリムトに見出された画家、弟子のシーレの作品。この小さな作品は下の恋人の肖像画とセットで制作されました。若く自信に満ち溢れた若き日のシーレが描かれており、後年の苦悩に満ちた自画像とは違うみずみずしさですね。肌の透明感をだすため、わざと薄塗りにしてあります。
ヴァリーの肖像
ヴァリーの肖像
エゴン・シーレヴァリーは元クリムトのモデルだった女性。優しい表情でシーレを見上げ、上の挑発的な自画像とはまた対照的です。クリムトは「君はぼくよりもずっと素描(デッサン)がうまいじゃないか」と褒めていたとか。ふたりの肖像に描かれているほおずきは、「情熱的な愛」の象徴です。
オーヴェールの平野
オーヴェールの平野
フィンセント・ファン・ゴッホゴッホ37歳の作品。約2ヶ月ほど滞在したオーヴェールで残した風景画のひとつですが、精神の失調に怯える不安感を表していると言われる作品です。
ジヴェルニーの散歩道
ジヴェルニーの散歩道
クロード・モネジヴェルニーはパリ北西部にある田舎町で、モネは43歳の時ここへ引っ越して来て死ぬまで住みました。リアル「秘密の花園」みたいな感じです。そういえばこないだ福岡の「モネ展」見てきました。まぁまぁ良かったでっす。
ソフィア・クニップスの肖像
ソフィア・クニップスの肖像
グスタフ・クリムトクリムト36歳の作品。これを見てもわかるとおり、写実画家としても確かな実力を持っていたクリムトです。若いころはこんな作品もいくつか残していますね。暗い背景と明るい最新流行のファッションに身を包む美女が対照的。
ベートーヴェン・フリーズ
歓喜(「ベートーヴェン・フリーズ」部分)
歓喜(「ベートーヴェン・フリーズ」部分)
グスタフ・クリムトこの「ベートーヴェン・フリーズ」というのは、第14回分離派展の会場の壁画として描かれた作品。ベートーヴェンの交響曲第9番がモチーフとなっています。会場では編曲された第9が流れ、伝統的なアカデミズムから分離した、新しい表現を模索する…という分離派の雰囲気を表現。壁画は展覧会の後取り壊される予定だったのを、コレクターが買い求めたため、危機一髪で救われました。
指を広げている自画像
指を広げている自画像
エゴン・シーレマイケル・ジャクソンにしか見えん…と評判の(?)シーレ21歳の作品。←このシーレの写真見てもわかるように指を広げる…という行為といい、背景の割れたツボといい、若き日のシーレのテーマは「自己の分裂」というものだったそうです。「ウィーン・ミュージアム・カールスプラッツ」の所蔵作品。
イーダ・レスラーの肖像
イーダ・レスラーの肖像
エゴン・シーレなんかすごい小さい画像しか見つかりませんが、シーレの作品で管理人が唯一といっていいほど好きな作品なので、どさくさに紛れて。美術評論家のアルトゥール・レスラーの奥さん。どこか挿絵風な色調が好きです。「ウィーン・ミュージアム・カールスプラッツ」の所蔵作品。
フリッツァ・リートラーの肖像
フリッツァ・リートラーの肖像
グスタフ・クリムトウィーン政府高官の奥さんをモデルに描いたとされる作品。豪華な髪飾りで高貴さを演出しています。これもクリムトに特徴的ですが、この作品もほぼ正方形のカンバスに描かれており、当時としては非常に珍しかったとのこと。
水蛇I
水蛇I
グスタフ・クリムト水の中に漂う女性…というのはクリムトが好んだモチーフのひとつ。金箔を絵の具に混ぜて使用しており、柔らかく暖かい雰囲気を醸し出しています。この構図は後に「ベートーヴェン・フリーズ」で描かれた女性に転用されています。
ノイレングバッハの部屋
ノイレングバッハの部屋
エゴン・シーレゴッホの「アルルの寝室」に強いインスピレーションを得て制作されたと言われています。ウィーン郊外にあるノイレングバッハをアルルのような芸術の村にしたいと夢見ていたとか。「ウィーン・ミュージアム・カールスプラッツ」の所蔵作品。
アルルの寝室(フィンセント・ファン・ゴッホ)
コチラがそのシカゴ美術館蔵「アルルの寝室」です。
家族
家族
エゴン・シーレシーレは1915年に結婚しており、その3年後妻のエディットが子供をみごもったことで描かれた理想の家族像。第49回の分離派展ではメインルームを与えられたシーレ、その絶頂期の作品です。若いころの神経質さは薄れ、家族を抱擁する父としての自身が描かれています。しかしこの半年後、妻エディットは子供を産むことなくスペイン風邪で死亡、その3日後シーレもスペイン風邪で倒れてしまう。28歳の若い生涯を閉じることに…。
悪しき母たち
悪しき母たち
ジョヴァンニ・セガンティーニ他の画家の作品も少し。アルプスの風景などを主に描いたセガンティーニの代表作。この退廃的な雰囲気の作品は、出産で早逝した母への憧憬と渇望を表したと言われています。
バッカスとアリアドネ
バッカスとアリアドネ
ハンス・マカルト今回メインで取り上げた新しい芸術とは真逆のアカデミズム絵画。クリムトもこの画家の作品を手本にしたとも。ギリシャ神話に出てくる酒の神バッカスが、クレタ島の王女アリアドネに冠を授けるシーンを描いた作品。アリアドネは後にミノタウロスの迷宮に訪れた英雄テーセウスを手助けすることに。
管理人@博士ちゃんねる
夜のオーストリア美術館というわけで、やや短めですが、今回はこれでおしまい。また次回お会いしましょう~。

世界の美術館第11回でした。
まだまだたくさん美術館が残ってるにも関わらず、次第にこのシリーズに飽きてきた管理人。(飽きっぽい)
たまにはなんか別の企画もやろうかなと思っていますが、なにしろ忙しくてですねぇ、ゆっくりアレするヒマがありません。
個人的にはデジタルアート業界とかも興味あるんですが、いかんせん範囲が広すぎる…。ウーム。

ちょっといろいろ考え中です。
3.21追記:当記事を「朝目新聞」様でご紹介いただきました!ありがとうございます~。日本のパスポートはほとんど世界中でフリーパスなんだそうですなぁ。


元スレ:---

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    • ※1 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2016.3.12 9:47
    わ~い!クリムトだぁ!
    細かい輪郭や表情が艶っぽさで、思春期の頃にお世話になったのを思い出してしまい、今でもちょっと切ない後ろめたいキモチになってしまいまス

    そのあと、悪しき母たちに、(T_T)←こんな感じになってしまいました
    ごめんママン
    • ※2 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2016.3.12 15:09
    クリムト!いつか見に行きたいなあ
    画像でも美しいけど生でみたら金箔の輝きがすごそう
  1. >細かい輪郭や表情が艶っぽさで、思春期の頃にお世話になった
    なんという上級者w
    クリムトは美女ばっかり描いてるから、目の保養もバッチリです。初期の作品は実用的(?)かも…
    -----------------------
    >生でみたら金箔の輝きがすごそう
    クリムトの作品はゴージャス!ですよね。モデルになった女性もかなり嬉しいのでは、と思います。
    • ※4 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2016.3.17 20:42
    え、僕は美術館シリーズが一番すきなのですが...
    自分の一番知らない世界で楽しみです。
    • おー?そうですか?
      それはどうもありがとうございます。他の企画もボチボチはさみつつ、たぶん最後までやるとは思います。
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