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そうだ!美術館へ行こう!第15回『ベルギー王立美術館』 @ [美術系独自まとめ]


そうだ!美術館へ行こう!第15回『ベルギー王立美術館』 @ [美術系独自まとめ]
管理人@博士ちゃんねる
[MV] Perfume「チョコレイト・ディスコ」 ベルギーと言うとチョコレート、チョコレートというとPerfumeの「チョコレイト・ディスコ」…んー苦しい。
ベルギー出身の音楽家というと、偉大なヴァイオリニストでもあり作曲家でもある、ウジェーヌ・イザイというひとがいるけど、昔のひとすぎて録音がないですね。

というわけで、また忙しくて後倒しになってしまった美術館シリーズ。
第15回はベルギーの首都ブリュッセルより、「ベルギー王立美術館」です。

管理人の非常に大好きな作品が数点あり、わりと本気で行ってみたい美術館のひとつ。お金…時間…('A`)
観光案内
ルー・デ・ブーシェ通り(ブリュッセル)
ベルギーという国は歴史を通して大国であったことがないので、あまり日本人には馴染みがないですが、永世中立都市のため首都ブリュッセルにはEUの主要施設が多く、「EUの首都」と言われることも。
「ベルギー語」というのはありませんので、オランダ語から派生したフラマン語(北部)と、フランス語(南部)が主に使われているそうです。人口わずか1千万人ちょい。
立憲君主制で、いかにも歴史が長そうに見えますが、1830年にオランダから独立するまでいろんな国の一部だったので、国の歴史は思ったより長くはありません。

スパ・フランコルシャン(アルデンヌ地方)
モータースポーツ好きな方なら、超長いことで有名なベルギーの高難度サーキット「スパ・フランコルシャン」を、きっとご存知のことでしょう。

ベルギー王立美術館マップ
「ベルギー王立美術館」は、すべてブリュッセル市内にある6つの美術館の総称してそう呼んでいます。

*古典美術館…15世紀~18世紀まで
*現代美術館…19世紀~

このふたつがメイン。これに加えて、「マグリット美術館」「世紀末美術館」。少し離れたところに「ムニエ美術館」「ヴィールツ美術館」があります。後者ふたつはそれぞれ、ベルギーの芸術家コンスタンティン・ムニエと、アントワーヌ・ヴィールツの名前より。 Googleマップはこのあたり
2.21追記:永世中立都市の部分、管理人の勘違いひつれい!ご指摘どうも~
外観と歴史
ベルギー王立美術館・正面
1794年にフランス革命が起きたのですが、その際に押収された大量の美術品を元に、1801年に勅令が発せられ美術館が設立されます。
1803年、ルーヴル美術館から多数の作品を譲り受け正式オープン。
その後、何度か拡張され、現在に至ります。

…というようなことが書いてあるんだと思いますけど、どの国版のWikipediaを見てもたいしたこと書いてなくて、主にフランス語版の解説をいったん英語になおして要約。
内装
ベルギー王立美術館・ホール
ベルギー王立美術館・ギャラリー
こんな感じ。美術館のギャラリーというとどこも似通ってますね。
主な所蔵作品
ベルギーにはふたつの王立美術館があり、片方はこのブリュッセルに、もうひとつはアントワープにあります。「文化の十字路」と言われたベルギーの芸術は大国の影に隠れがちですが、いかなるものであったのでしょうか。おそらくやや短めのまとめになるかと思います。
叛逆天使の墜落
叛逆天使の墜落
ピーテル・ブリューゲル当美術館の目玉作品のひとつ。大ブリューゲルはオランダの画家です。「叛逆天使」というのは黙示録で描かれる7つの頭を持つ悪竜とその配下の面々。中心で黄金の鎧に身を包み剣を振るうのは大天使のミカエルです。当時宗教改革がおおいに盛り上がっていたことも、背景としてはあります。
プシケの婚礼
プシケの婚礼
エドワード・バーン=ジョーンズバーン=ジョーンズはイギリスのラファエロ前派の画家なのですが、これは彼がベルギーにいるころ描かれた作品。「プシケ(プシュケ)」はギリシャ神話に出てくる、美の女神アフロディーテに嫉妬されるほどの美女。女神さまの怒りを買い、お告げによりプシケは怪物と結婚させられることに…。結婚式なのにまるでお葬式のような雰囲気は、そのへんが原因です。
ストーリー詳細はこちらあたりに。でもまぁ、このプシケという女の子もあまり思慮深い方ではないというか、なんか言ってみればただのコギャル(死語)なんですよね。そのへんの人間臭いところがギリシャ神話の特徴かなぁ。
民衆の声
民衆の声
ポール・デルヴォー小さい画像しか見つからなくてスンマセン。ベルギーを代表する画家のひとりで、シュルレアリストです。彼の作品といっては、だいたい人気のない街に、無表情の女性が(時に全裸で)ポツン…といる構図が多いですね。後にベルギー王立アカデミーで美術部長もつとめました。
イカロスの墜落
イカロスの墜落
この作品は長らく大ブリューゲルの作だと思われていましたが、近年の研究によりほぼ否定されたということで、現在では作者不詳。どのへんにイカロスが描かれてるやらさっぱりわかりませんが、右下に「犬神家」状態になってるのがイカロス。高みから落とされる「墜落」というモチーフは、概ね「傲慢」の罪に対する罰、ということになっています。
イカロスのストーリーに関してはコチラあたりを。
光の帝国
光の帝国
ルネ・マグリット作品は何度も出てますが、当人の肖像画はどうやら当サイト初登場のマグリット。ベルギーを代表する画家のひとりです。彼は同様のタイトルとテーマで3作品残しており、うちふたつはほぼ同じ構図でけっこう見分けがつかない。そっくりさんの片方は「ペギー・グッゲンハイム・コレクション」で、もう残りはニューヨーク近代美術館に所蔵されています。
大家族
あんま関係ないけど、日本で見られるマグリットの作品としては、宇都宮美術館の「大家族」などがありますね。
火の試練
火の試練
肖像画が見つかりませんが、オランダの初期フランドル派の画家ディルク・ボウツの作品。これは「神明裁判」といって神様に審判を委ねる式の裁判を描いた「正義図」という主題。作品では、とある伯爵夫人が夫の無実を証明するために、焼けた鉄の棒を握りしめる…というアレです。他にも沸騰した油の中から石を拾い上げる、手を縛り川に沈める、並べた刃の上を歩く…などなど。
受胎告知
受胎告知
同じく肖像画見つからずですが、「フレマールの画家」という異名を持つロベルト・カンピンの作品と言われています。このひとは宗教画をたくさん残したひとで、「メロードの祭壇画」が有名ですが、確実にこのひとの作品といえるものはひとつもなく、これもカンピンの作品らしい…ということです。ホントは3枚のパネルに別れてるんですが、中央部分のみ。
メロードの祭壇画
まぁついでですから、「メロードの祭壇画」の中央、受胎告知の部分。ニューヨークのメトロポリタン美術館所蔵です。「受胎告知」というのは聖母マリアが神の子を身ごもったことを、大天使ガブリエルが伝えにくる…という福音の主題。
エレーヌ・フルマンの肖像
エレーヌ・フルマンの肖像
ピーテル・パウル・ルーベンス当シリーズでは何度も出てきてる、巨匠ルーベンスの2番めの奥さんであるエレーヌを描いた作品。結婚当時、巨匠は53歳、エレーヌはわずか16歳ということで、どうやらこの若妻に巨匠はメロメロだったようです。肖像画多数。画面からはつらつとした若さがにじみ出ていますね。
愛撫
愛撫
フェルナン・クノップフ横長でやや迫力に欠けますが、淡いパステル調のタッチが特徴的なクノップフの代表作。快楽の象徴としてのスフィンクスは、妹のマルグリットがモデルとも。左側の中性的に描かれた美青年は、支配への葛藤を描いたと言われる作品です。
金の皿と花輪の静物画
金の皿と花輪の静物画
ヤン・ブリューゲル大ブリューゲルの次男で、花の静物を得意としたため「花のブリューゲル」とも言われた大ヤン。絵画の依頼者に「花が、金や宝石に劣らぬ価値があるかどうかをご判断ください」と言ってのけたとかいう伝説があり、依頼者はそれに応えて宝飾品並みの高額の報酬を支払ったとか。精緻で洗練された静物であり、花の静物の価値を高めた画家です。
聖リヴィナスの殉教
聖リヴィナスの殉教
ピーテル・パウル・ルーベンスルーベンスの真骨頂とでもいうべき、スペクタクル絵画です。聖リヴィナスはオランダの聖人で、「ゲントのリヴィナス」とも。ゲントというのはベルギーの古名です。アイルランド出身で、おもに現ベルギーやオランダで布教に励みますが、エッセという村で住人たちのリンチにあって殉教します。
修辞学者
修辞学者
ヤン・ステーンオランダ、ライデンの画家で、風俗画を得意としました。「修辞学」というのは弁論や論述に関する学問で、いかに聴衆に対して説得力のある演説をするか、というやつ。かつては重要な教養科目のひとつでした。当時の生き生きとした庶民の生活が垣間見える作品です。
春のグランド・ジャットのセーヌ川
春のグランド・ジャットのセーヌ川
ジョルジュ・スーラあまり解説はいらないと思いますが、点描手法で知られるスーラの作品。このひとはセーヌ川の中洲のひとつであるグランド・ジャット島を描いた作品がいくつかあります。
ピグマリオン
ピグマリオン
ポール・デルヴォー「ピグマリオン」というのはギリシャ神話に出てくる彫刻家で、自分で作った大理石の女性に恋をしてしまいます。しかし大理石をいくら抱いても石のまま。彼は恋に悩んで次第にやせ細っていき、見かねた神様が石像に命を吹き込み…というストーリー。ですが、この作品では男女が逆転しています。
ベツレヘムの人口調査
ベツレヘムの人口調査
ピーテル・ブリューゲル聖書の「ルカの福音書」に描かれた1節より。ローマ皇帝アウグストゥスの命による、全世界の人口調査をするため、すべての人間は自分の街へ帰って登録を余儀なくされます。ダビデの末裔であるヨセフは身ごもったマリアを連れてベツレヘムへと向かう…。画面中央でロバに乗ってるのが聖母マリア。
マラーの死
マラーの死
ジャック=ルイ・ダヴィッド2.19追記:コメ欄で「マラーの死」がないじゃん…とツッコミを受けて、ラインナップに入れようと思って忘れてたのを思い出した次第。マラーというのは、フランス第二共和政の政治家のひとりで、政争が原因で暗殺されますが、暗殺者はなんと若い美女だった…というわけで、当時の画家たちのインスピレーションをビンビン刺激したらしい主題。
詳しい解説はコチラの巻末あたりを。
管理人@博士ちゃんねる
夜のブリュッセル
というわけで、今回はおしまい。
恒例どおりブリュッセルにある「グラン・パレ」の夜景でお別れです。キレイですねー。

管理人はフラマン語についてはまったくわからないので、「またお会いしましょう」をなんていうのか調べたら、「Ik zie je later!」と言うそうです。なんて発音すんのか知りませんが、ほぼオランダ語ですねぇ。
Ik zie je later!

とゆわけで、久しぶりの世界の美術館シリーズ、第15回でした。
昨日ちょっと仕事が忙しくて更新お休みしたので、夜中と今日の昼間全部消費してまとめました。あまりアクセスはありませんが、このシリーズが好きだ!と言ってくださるアナタのためにまとめましたよ!

今回はまとめが短いので、近隣のアントワープ王立美術館からもいくつか巻末に貼っておきます。

聖母子と天使たち(ジャン・フーケ)
細密画的手法で知られるフランスの画家ジャン・フーケの代表作。なんともヴィヴィッドな色使いでステキ。

ユディト(ヤン・マサイス)
聖書に出てくる女傑ユディトを描いたヤン・マサイスの作品。コトを成し遂げて恍惚とした表情のユディトがセクシーですね。

東方の三博士の礼拝(ピーテル・パウル・ルーベンス)
キリストの誕生を描いた、やはりルーベンスらしい作品。めっちゃカオスですね。

次はどこの美術館にしようかな。ではまた次回!
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    • ※1 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2017.2.18 22:37
    美術館ネタがシリーズ物では一番好きで通ってます。
    紹介の切り口も好き
    • ※2 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2017.2.19 0:06
    マラーの死を入れてほしかった・・・
  1. >美術館ネタがシリーズ物では一番好きで通ってます
    どうもありがとうございます~
    --------------
    >マラーの死を入れてほしかった・・・
    ああああああ!入れようと思ってたのに忘れたー!
    http://science-2ch.net/a/2884
    ↑まぁかなり前にここで出したので、これでご勘弁を…w
    --
    と思ったんですが、なんだかんだでやっぱり追記しました。教えてくださってありがとうございます~
    • ※4 : 2
    • 2017.2.19 17:05
    マラーの死の追加ありがとうございます!
    • ※5 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2017.2.21 5:54
    ブリュッセルは、NATO本部などがあるので永世中立都市ではないと思います。
    ベルギーは第二次世界大戦以前には、永世中立国でした。
    • ※7 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2017.2.23 0:31
    現地行ったことあるけど、ここよりもマグリット美術館の記憶ばかり残ってるw
    作品数も少なくないし、ルーベンスの佳作も多いんだけど、所謂マスターピースに欠けるという印象でした。
    パリから列車で直ぐ行けるので合わせて旅行するのも良いかもです。日帰りできます。チョコが最高に美味しい街です。
    • >※7
      わーうらやましいー!
      マグリットの作品はけっこう美術の教科書に乗ってて有名ですもんね。
      ベルギーで加工される一級品のチョコは国外へ輸出禁止だとか聞いたことあります。
      極上のチョコを食べてみたい!
    • ※9 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2017.2.24 11:11
    個人的には、小さくても目利きなコレクションの美術館が好きなので、ボルゲーゼとか期待です。
    ベルギー王立は広すぎましたね。ルーヴル、プラド、ナショナルギャラリーには及ばないものの、面積的にはかなりのものでした。
    マグリット美術館は展示も含め、雰囲気があって良かったですねー。
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