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そうだ!美術館へ行こう!第19回『クレラー・ミュラー美術館』 @ [美術系独自まとめ]


そうだ!美術館へ行こう!第19回『クレラー・ミュラー美術館』 @ [美術系独自まとめ]
管理人@博士ちゃんねる
ようやく投下できた美術館シリーズ!毎回その国なりなんなりにちなんだ動画を貼るのですが、もうオランダ2回めにしてネタが尽きたから省略!

第19回はオランダ中西部のデ・ホーフェ・フェルウェ国立公園内にある「クレラー・ミュラー美術館」です。
ゴッホのコレクションとしては世界第2位の当美術館。ウチではあまり扱わない(管理人がよく知らないということもある)近・現代絵画が中心となりますので、いつもとは違った雰囲気をお楽しみくだされ。
観光案内
クレラー・ミュラー美術館マップ
オランダ東岸付近の街であるアムステルダム、デルフト、ライデン、ハーグ、ロッテルダム…などに比べるといまひとつ知名度の低いオランダ中西部。
オッテルローという小さな村のそばにある、デ・ホーフェ・フェルウェ国立公園の敷地内にあります。

Kピース(マーク・ディ・スヴェロ)
ギャラリーももちろんあるんですが、公園内には超現実的な感じの彫刻作品やオブジェが多数点在しており、公園全体が美術館といった雰囲気。緑が多く、日本の「彫刻の森美術館」は、ここを参考にして設計されています。

Googleマップではこのあたり。
外観と歴史
クレラー・ミュラー美術館外観
森の中にひっそりとたたずむ静謐な雰囲気の美術館。ガラス張りで周りの木々に溶け込むようなデザインです。

この美術館は、元はオランダの裕福なお嬢さんであるヘレーネ・ミュラーの美術品コレクションが元になっています。
後年彼女のダンナさんである実業家のアントン・クレラ―も芸術の良き理解者であり、彼女のコレクション収集に協力。その後ダンナの事業失敗や、ヘレーネの神経症などすったもんだありつつ、美術館の建設は困難を極めましたが、1938年にようやく実現。
ゴッホのコレクションとしては、同じオランダのアムステルダムにある「ゴッホ美術館」につぐ世界第2位の数(油彩90点・デッサン110点)を誇ります。

謎オブジェ謎オブジェ謎オブジェ謎オブジェちょっとめんどうで作者とか作品とか調べてないけど、公園内の謎オブジェもいくつか。(ゴミじゃないぞ、芸術作品だぞ!)
内装
クレラー・ミュラー美術館内装
クレラー・ミュラー美術館内装
シャレオツで現代的な白基調のインテリア。
徹底的にミニマルなところがいかにもオランダぽいですが、うっかりオナラでもしようものならソッコーつまみ出される雰囲気です。
管理人は個人的にこういう場所は落ち着かなくてソワソワする…。('A`)
主な所蔵作品
冒頭でも述べたように、ゴッホを中心にルドン、ピサロ、スーラなどの近・現代絵画中心の美術館です。
夜のカフェテラス
夜のカフェテラス
フィンセント・ファン・ゴッホゴッホが南仏アルルにいたころに描かれた作品。生前にはほとんど評価されなかったゴッホは、いつも貧乏でカフェなどには行けなかったのですが、これは友人のウージェーヌ・ボックに連れて行ったもらった翌日に描かれたもの。遠近法を駆使しています。
クリシー通り、夕刻5時
名所江戸百景 猿わか町夜の景
この作品は、ルイ・アンクタンの「クリシー通り、夕刻5時」や、広重の浮世絵などに影響を受けていると言われます。
郵便配達夫ルーラン
郵便配達夫ルーラン
フィンセント・ファン・ゴッホお花畑に囲まれた髭面のオッサン…というファンシーな主題の有名作品。気難しく人付き合いの苦手なゴッホの、アルル時代の数少ない友人がモデルです。アルルをこの世の楽園とも思っていたゴッホの、穏やかな心持ちが伺える色づかい。
オーギュスティーヌ・ルーラン
オーギュスティーヌ・ルーラン
フィンセント・ファン・ゴッホ上記郵便配達夫ルーランの奥さんがモデル。貧乏でモデルを雇う余裕のなかったゴッホは自画像や親しい友人たちをよくモデルにしました。太い輪郭線に浮世絵の影響が見て取れます。奥さんが手に持つのはゆりかごにつながるヒモで赤ちゃんをあやし中。右下にはフランス語で「La Berceuce(子守唄)」の文字が見えてます。
シャユ踊り
シャユ踊り
ジョルジュ・スーラ点描画法で知られるスーラの代表作のひとつ。ダンサーが跳ね上げる足で斜めのラインを強調し、躍動感を演出してます。シャユというのは当時フランスで大流行した扇情的な踊り(いわゆるフレンチ・カンカン)のこと。当時基準で言うと、女性がスカートから足を覗かせる…というのは大変大胆かつセクシーだったということも付け加えておかなくてはなりません。
夜の天使たち
夜の天使たち
ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンクベルギー象徴主義の画家ヌンクの代表作のひとつ。このひとはベルギーの貴族で、夜や黄昏のロマンチックな雰囲気にひかれて、幻想的な光景をよく描きました。象徴主義というのは、フランスに始まってヨーロッパ全体へ波及していった反物質主義的なムーブメントです。
4月
4月
モーリス・ドニナビ派と呼ばれる一派の画家。装飾を廃して神秘的な光景を描こうとしました。この作品の少女たちの白い服は「純潔」を表しており、再生の季節を象徴的に描いています。絵画の平面性に早くから着目し、後の抽象絵画の基礎を築いたひとりでもあります。
キュクプロス
キュクプロス
オディロン・ルドンルドンの代表作。これは晩年の70歳ごろに描かれた作品で、「黒の画家」と呼ばれたルドンが色彩に目覚めた後です。キュクプロスとはギリシャ神話に出てくるひとつ目の巨人で、両親のウラヌスとガイアから疎まれて捨てられた鬼子。同様に生まれてすぐ里子に出されたルドンですが、このキュクプロスの穏やかな表情は、そんな過去からの解放を感じさせる優しい作品ですね。
アルルの跳ね橋
アルルの跳ね橋
フィンセント・ファン・ゴッホゴッホは好んでアルルの運河にかかる「ラングロワ橋」を、あらゆる方向から描きました。画家としての人生の大半をフランスで過ごしたゴッホですが、生まれ故郷のオランダに多かった跳ね橋への郷愁ではないかと言われています。
夕日と種まく人
夕日と種まく人
フィンセント・ファン・ゴッホ自身は敬虔なプロテスタント信者でもあったゴッホなのですが、作品の主題に宗教的なものを選ぶことはほとんどありませんでした。「種まく人」はその数少ない宗教的な主題で、ミレーからの影響。鮮やかな色彩と点描画法を駆使して描かれた、アルル時代のゴッホらしさの出た作品です。
マドリッドの女
マドリッドの女
パブロ・ピカソピカソ20歳の時の野心的な作品。彼が憧れていたロートレックの影響が見て取れ、こうした羽飾りをつけた都会の女性を当時はよく描いていました。同様の人物は何枚か残していて、モデルはピカソの妹ローラという説も。
ポール・タン・ベッサンの日曜日
ポール・タン・ベッサンの日曜日
ジョルジュ・スーラスーラ28歳の作品。ノルマンディー地方の漁港ポール・タン・ベッサンを描いた6点の穏やかな風景画のひとつ。当時のスーラは他の画家たちとともに点描をシステマチックに追求し、新しい印象派技法を模索しているころです。
朝食
朝食
ポール・シニャックスーラの点描の師匠であったシニャック。ブルジョワ家庭の朝の倦怠感のうかがえる作品です。パッと見は256色時台のドット絵のようですが、点描技法の普及に務め、いわば点描の牽引者として大活躍しました。
3人の花嫁
3人の花嫁
ヤン・トーロップ当時オランダ領だったジャワ島出身のオランダ人画家。オランダ象徴主義とアール・ヌーヴォーにまたがる画家ですが、作品の大半がモノクロに近い形で描かれており、象徴主義の中でも異彩を放っています。髪の毛の表現がいかにも現代的です。
星月夜と糸杉のある道
星月夜と糸杉のある道
フィンセント・ファン・ゴッホゴッホと聞いて我々が想像するのはだいたいこんな作品ではないでしょうか。アルル時代を経て、サン・レミの精神病院にいたころの作品。死の象徴である「糸杉」や「星月夜」はゴッホが好んで描いた主題ですが、精神の失調とともに凄みを増していく彼の作品です。
ヴァイオリン
ヴァイオリン
パブロ・ピカソあまりでかい画像が見つからず申し訳ない。視覚的なリアルを廃して、感覚的なリアルを追求し、ピカソが推進していたキュビズム的表現で描かれたヴァイオリン。こういう描き方するとモチーフがわからないので、タイトルには必ず絵のモチーフを入れるようにしてた気の利くピカソ先生です。
勝ち誇るペガサス
勝ち誇るペガサス
オディロン・ルドン大蛇に挑みかかるペガサスを大胆な色づかいで描いたルドン60歳ころの作品。ペガサスを赤で、翼を緑で描くという組み合わせで、なんともド派手な補色効果です。
ダイヤモンド型コンポジション
ダイヤモンド型コンポジション
ピエト・モンドリアン印象派以降、新しい絵画表現を求めてパリで始まった様々な抽象表現のひとつであるキュビズム。これはいろんな角度から見た対象をひとつのカンバスに封じ込める、というなんだかわからない方法論なのですが、ピカソ、ブラックに続く「第三のキュビスト」モンドリアンです。生前彼の芸術はあまり理解を得られず、画家をやめようかと思ったこともあるとか。本格抽象画のハシリです。
アヴィニヨンの娘たち
ちなみにキュビズムの発端となったのはこのピカソの「アヴィニヨンの娘たち」。この作品は数人の友人に見せただけですが、評判はあまり芳しくなく、マティスに至っては大いに腹を立てて酷評したとか。
マリー・ボトキンの肖像
マリー・ボトキンの肖像
オディロン・ルドンまともな画像がないのでこれでガマンしてください。肖像画も多く残しているルドンですが、対象の「内なる生命」を描くことに腐心したと言われ、この作品もロシア人の強い意志を表現しています。
管理人@博士ちゃんねる
デ・ホーフェ・フェルウェ国立公園
ちょっと短いけど夜の「デ・ホーフェ・フェルウェ国立公園」で今回もおしまい。って、オーロラとか見られるの?すごいなー。
それではまた次回。Tot ziens!(トツィーンツ)

今回はドキッ!ゴッホだらけの美術館でした。
キュビズムとかフォビズムとかあーいう感じの抽象画はあんまり興味ないんですが、まぁでも美術史上は大事なムーブメントだから、1回くらいやらないとですね。

このシリーズも次回は記念すべき第20回!!もう20回ですよ、いやー大変でした。
次回どこやるか決めてないけど、気長にお待ちください。
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    • ※1 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2018.4.25 22:41
    美術館シリーズ、待っていました。
    渋いチョイスで素敵でした。
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