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そうだ!美術館へ行こう!第20回『ドレスデン美術館』 @ [美術系独自まとめ]


そうだ!美術館へ行こう!第20回『ドレスデン美術館』 @ [美術系独自まとめ]
管理人@博士ちゃんねる
約8ヶ月ぶりに投下する美術館シリーズ!

第20回はドイツ東部の都市でザクセン州の州都にあたるドレスデンより「ドレスデン美術館」です。
第二次大戦でボッコボコの空襲にあったにもかかわらず、古い時代の雰囲気をよく残すドレスデン。世界でももっとも古い由緒を持つ美術館のひとつ、となっております。
観光案内
ドレスデンの位置
チェコ、ポーランドとの国境にほど近い芸術の街ドレスデン。だいたいこのへんにあります。「エルベ河畔のフィレンツェ」との異名を取る、古来より芸術家の多く集まる美しい街です。
美術館は12の小さな美術館・博物館の総称ですが、メインは東側のカローラ橋のたもとにある近代絵画館と、アウグスト橋近くのツウィンガー宮殿内部の古典絵画館からなります。

ツウィンガー宮殿
ドレスデン城内のツウィンガー宮殿は、壮大なバロック建築として知られる建造物。ついでに見てみたいところです。まるで絵画のようだなぁ…。

ドレスデン美術館の位置
Googleマップではこのあたり。
外観と歴史
古典絵画館
もんのすごい広大な前庭のある贅沢な美術館。まぁ宮殿の中にありますからな…。

1755年当時のドレスデン
最新の星型要塞で防備した18世紀のドレスデン。
1560年、ザクセン選帝侯のアウグスト1世がそのコレクションを元に設立したのが最初で、歴代ザクセン公のコレクションによってモリモリ作品が増加。ヨーロッパでも有数の貴重なコレクションを有しています。
ザクセン公つうのは、神聖ローマ帝国の皇帝を選出する「選帝侯」のひとりであって、ドイツでは非常に力と影響力を持つ大貴族ですね。
コレクションが強化されたのは、ツウィンガー宮殿を建てたフリードリヒ・アウグスト1世のころから。
内装
陶磁器で有名なマイセンがすぐ近くにあるので、この美術館には超美しい陶磁器のコレクションが多数あります。内装は基本的にどこの美術館も変わらないから(遅まきながら気づいた)それ貼っておきましょうかね。 ドレスデン美術館の陶器コレクションドレスデン美術館の陶器コレクションドレスデン美術館の陶器コレクションドレスデン美術館の陶器コレクションドレスデン美術館の陶器コレクションドレスデン美術館の陶器コレクションかわいいですね!
トルコのパシャの壮大な行列のやつが多い。18世紀あたりのヨーロッパでは「千一夜物語」の流行にともない、大トルコブームが訪れます。
美術館には日本の伊万里焼とか中国のとかもあるんですが、陶磁器ひとつとってもお国柄が出ておもしろいですよね。
主な所蔵作品
絵画の総点数は約3000。その幅は広いですが、目玉作品は主にルネサンス期の宗教画が多いです。
眠れるヴィーナス
眠れるヴィーナス
ジョルジョーネジョルジョーネ最後の作品であり、鑑賞という目的のために描かれた「横たわる裸体のヴィーナス」としては初の作品。当時大流行したエロチック大作(?)の「ポリフィロの夢」に影響を受けたとされ、真ん中の切り株は男根の象徴とも。最後の仕上げは弟弟子のティツィアーノが担当してます。贅沢!
放蕩息子の酒宴
放蕩息子の酒宴
レンブラント・ファン・レイン娼婦を娼婦としてそのまま描くのが難しかった当時なので、新約聖書「ルカの福音書」の有名なエピソードになぞらえて。身を持ち崩した放蕩息子を暖かく迎え入れ酒宴を開く…という例のアレです。背後の娼婦はレンブラントの妻サスキアがモデルとも。
放蕩息子の帰還
こちらはエルミタージュ美術館蔵の「放蕩息子の帰還」。これは有名ですね。
サン・シストの聖母
サン・シストの聖母
ラファエロ・サンティ怪力の持ち主だったため「強健王」と言われた傑物フリードリヒ・アウグスト1世の跡を継いだアウグスト2世、お膝元のドレスデンを代表する名画を置きたい…ということで、街が1個買えるほどの値段を払って北イタリアから購入しました。ラファエロ円熟期の傑作のひとつで、彼が初めてカンヴァスに描いた作品です。教皇ユリウス2世の命によって描かれ、長らくサンシスト教会に飾られていたため、こう呼ばれます。
山の上の十字架
山の上の十字架
カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ風景画を得意としたドレスデンで没した画家、フリードリヒ。ドイツロマン主義の先駆けとなった人物ですが、ここには額縁が描かれてませんが、元の額縁にはいわゆるピラミッドに目のあるマーク「神の目」が描かれていて、これも本人よるデザインです。発表当時は物議を醸したとのこと。
羊飼いの礼拝
羊飼いの礼拝
コレッジョ天井画を得意としたコレッジョによる、キリスト誕生の聖夜を明暗を使わけ巧みに演出した作品。初期ルネッサンスから盛期ルネッサンスへの移行期間のもの。
少年の肖像
少年の肖像
ピントゥリッキオ少年から青年へと成長過程にある、その繊細さを表現した作品。ピントゥリッキオはフィレンツェ派とは別のウンブリア派の代表的な画家で、師匠のペルジーノを手伝ってシスティナ礼拝堂の壁画を一部担当しています。この作品は弟弟子のラファエロのものだとよく混同されました。
手紙を読む女
手紙を読む女
ヨハネス・フェルメール恋人からの手紙を幸せいっぱいに読む女性を、窓ガラスにも移して立体感を演出。テーブルクロスのシワが緻密に描かれていてフェルメールらしい作品。手紙を読む女性を覗き見る画家(我々)の視線…というわけで、プライベートの暴露、とも言えますでしょうか。
白樺林
白樺林
グスタフ・クリムト金や銀を使ってだいたんに彩色された白樺の木立を、平面的に描いた作品。アカデミック絵画に批判的だったクリムトは、あえてこのような平面的な描き方をし、従来の手法に挑戦状を叩きつけました。
三連祭壇画
三連祭壇画
ヤン・ファン・エイクヤンの常として非常に細かく描かれていますが、実は高さたったの33センチ。これはいわゆる王侯貴族の依頼ではなく、一般家庭向けに制作された祭壇画なのです。左側の虹色の翼を持つのは大天使ミカエルと、そのそばでひざまずく依頼者。中央には鮮やかな色合いの聖母子、右側は聖女カタリナが描かれています。
月を眺めるふたりの男
月を眺めるふたりの男
カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ中景を描かずに前景と後景を直接描く、という斬新な手法で描かれた極めて主観的解釈による風景画。コペンハーゲンで学んだフリードリヒですが、後にドレスデンにやってきてザクセンの雄大な自然をカンバスに残していきます。
フローラの帝国
フローラの帝国
ニコラ・プッサンスペクタクル絵画を得意としたフランス人のプッサンですが、生涯のほとんどはローマで過ごしました。当のフランスの依頼で対価を受け取った初の作品です。花の女神フローラの周りにはナルキッソス、アドニス、アポロを追うクリュティエなどなど、ローマ神話に出てくる愛の喜びと哀しさがテーマ。
エジプトへの逃避行
エジプトへの逃避行
クロード・ロラン理想的な風景のことを古代ギリシャ語で「アルカディア」というのですがそうした風景を主題として描いた先駆者のロラン。イタリアルネッサンスまでは、風景や静物はあくまでも人物の添え物でしたが、北方ルネッサンスを経て、ようやくそれのみで主題となった時代です。ロランの絵画は後のターナーなどに大きな影響を与えました。
ベルンハルト・フォン・レーゼンの肖像
ベルンハルト・フォン・レーゼンの肖像
アルブレヒト・デューラーポーランドの大商人の息子がモデルで、デューラーがアントワープに滞在してたころの作品。ネーデルラント絵画の影響を受けていますが、顔の骨格に見る高いデッサン力はやはりデューラーの画力の高さを示しています。
モレット卿シャルル・ド・ソリエの肖像
モレット卿シャルル・ド・ソリエの肖像
ハンス・ホルバインデューラーの肖像画のあとには必ず出てきてる気がする小ホルバイン。このひとも同様に宗教画を得意とした画家なのですが、スイスとドイツで起きた宗教改革で注文が激減。肖像画で食いつなぐこととなりました。まるで写真のような堂々たる肖像画で、彼の描くヘンリー8世の肖像画とどことなく似ている。
オウダーケルクのユダヤ人墓地
オウダーケルクのユダヤ人墓地
ヤーコプ・ファン・ロイスダールユダヤ人墓地を描いた作品としてはもう1個のほうが有名かもしれません。「オランダ最高の風景画家」と呼ばれたロイスダール、荒れ果てた墓地に流れ込む水流をダイナミックに描き、枯れ木や切り株は荒廃を、虹は再生への希望を表しています。
ユダヤ人墓地
こちらはデトロイト美術館蔵の上記と同じ主題で描かれた作品。
取り持ち女
取り持ち女
ヨハネス・フェルメールフェルメール作品群の中では比較的知名度の低い当作品。美術スキーなアウグスト2世に見初められて、レンブラントはここドレスデンで人気爆発します。娼館における庶民の賑わいを通して、人間の欲望を明暗の対比で描いた作品。左端の人物はフェルメール本人と言われています。
バベルの塔
バベルの塔
肖像画がありませんが、フランダース地方の画家マルテン・ファン・ファルケンボーシュによる「バベルの塔」。このバネルの塔はたーくさんの画家が書いてますが、なぜか心惹かれる管理人。円形あり、三角形あり、半壊してたり完成間際だったりでバラエティに富んでます。いろいろ比べてみるのもまた一興ではありますまいか。
管理人@博士ちゃんねる
ツウィンガー宮殿
というわけで、いつものようにエルベ川から望む夜のツウィンガー宮殿でお別れ。ちょと短かったかもわからん…。
それではまた次回いつになるかわかりませんが、Bis bald!(ビス・バルト!)
1.5追記:エルベ川から望んでないよ、ということで修正。補足どうも~

ドクターの皆様、あけましておめでとうございます。
今年も博士ちゃんねるをよろしくご贔屓くださいませ。

というわけで、予告どおり昨年の4月以降ようやく投下できた世界の美術館シリーズ第20回!やっと20回いった。がんばったらあと10回くらいやれますね。大きい美術館も少し残ってますが、次はいつになるやら。
美術カテゴリーの記事もほんとはもうちょい投下したいですが、なにしろ手間がかかるので…。('A`)

ドレスデン国立美術館展図録~世界の鏡

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    • ※1 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2019.1.5 22:57
    あのぅ…「エルベ川から望む夜のツウィンガー宮殿」って最後に書かれてますけど、これは宮殿に入って広場みたいになってるところから映した写真だと思います。

    たぶん地面が鏡面みたいになってる川面と誤解したんだと思いますけど、ふつうにそこは舗装された地面です。おそらく雨が降って地面が濡れてるのが反射しただけかと思います。
    行ったことがない場所を知ったかぶりで記事にすると恥をかきますよ(私はもちろん行ったことあります)
    • ※3 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2019.1.5 23:27
    クリムトの風景画すてきですねぇ。
    金と銀が画像ではわからないのが無念です。
    実物が見てみたい。
    • ※4 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2019.1.8 12:31
    待ってました!記事乙です!
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