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『末の子』が活躍するのってなんでなの? @ [民俗・神話板]


『末の子』が活躍するのってなんでなの?
1: 天之御名無主 2004/10/11 20:55:20
洋の東西を問わず、末の子が活躍・成功する神話や伝承が数多く存在しています。
なぜ末の子は賢く、聡く、勇気があるとされてきたんでしょうか?
民俗学、生物学、どのような見地からのご意見でもかまいません。
ぜひ皆さんのお考えを聞かせてください!
2: 天之御名無主 2004/10/11 21:34:30
実際には長男だけが重要であったため、
家督相続などに最も縁遠い末の子が反動的に
物語上ではそのような役柄をもらうことが多かったのでは?
3: 2004/10/11 21:54:24
>>2
なるほど。家督制度とは思いつきませんでした…
伝承が語り継がれる中で、弱者、またはマイノリティーの立場が上がるのは、厳然と存在する『身分』の括りの中で生きた
かつての話者たちにはとって、爽快な成功譚だったのかもしれませんね。
4: 天之御名無主 2004/10/11 22:25:42
>>3
逆に、家督制度でいえば、末子相続が慣習であった地域もあったわけですから、
末子の正当性を語るために成立したという、穿った見方もできるかもしれませんね。
12: 天之御名無主 2004/10/12 01:43:45
基本的には >>4 に賛成。全部が全部そうとも言えないだろうけどね。
逆に>>2のような反動によるというのにはあまり賛成できない。

末子相続が基本であった時代があって、そこから下って長子相続の時代が
来たときに、末子相続をした先祖がいるのが問題になった。そこで、
末子が優れていたとか、兄貴が有徳の人で弟に譲ったとかいう説明をつけた、
のじゃないかなと思ってる。

末子相続ってのは遊牧や開拓なんかが基本の社会にはけっこうある。フロンティ
アがある場合には、とにかく自活できるやつからどんどん自立させてったほう
が一族の反映という点からはプラスなわけで、最後に残って親の面倒をみて財
産をひきつぐのが末子。制度としてあるというよりも結果としてそうなってしまう。

そこからフロンティアが失われていくと、既存の財産を誰がとるかという問題
になってきて、今度は年長者が相続すべきだという話になる。末子相続の記憶
を残した状態で、長子相続をやろうとすると、どうして昔のあれは末子相続し
たのか?という疑問がでてくる。それに答えるために発生したのが末子相続の伝説。

周の季歴の逸話なんかは実際にはこれじゃないかと。西方のフロンティアで普
通に末子相続してた周が、中原にでてきて長子相続を国是とすることになった
(あるいは発が昌の後をつぐことを正当化しようとした)際に必要としたのが太白・
虞中の失踪譚。季歴が末子相続したのはあくまで例外なんだよということにした。
13: 天之御名無主 2004/10/12 09:35:34
>>4
>>12
末子相続の正当づけによる伝承・説話もあるわけですか。
長子相続・末子相続があった時代や地域、それぞれの分布や伝承を照らし合わせてみても面白いかもしれませんね。
ゲルマン人のような特殊な相続制度を持った民族は、また違った伝承があったのかも。
5: 天之御名無主 2004/10/11 22:37:26
長男=失敗例1
次男=失敗例2
・・・といった具合に過去の失敗をみた末っ子が
それを反面教師として成功するというのではどうでしょう?
最初に成功しちゃったら、その次から話しが続かない。
8: 2004/10/11 22:57:21
>>5
あくまで、『お話』であるということでしょうか?あくまで私の意見なので恐縮なのですが、語り継がれるに
たる伝承というものは、少なからず訓話の要素を持っていると考えたほうがいいのではないかと思います。
エンタテイメントが最優先、という伝承文学はあまり見当たらないかと… 
失礼にあたるレスですみません… ありがとうございます!

>>6
前半部の意見には、強く同意したい気持ちです。確かに、人間的に『善』の徳えを持つ者が成功する、という類話形態であるとは思います。
しかし、それだけでは、やはり上記のレスに書いたエンタテイメント主情の話ということになってしまう気がするのです…また、これらの末子成功譚?が、
単に仏教などの宗教説話ととられてしまうには、短絡にすぎるかと思いまして…
再度、失礼なレスで申し訳ございません。貴重なご意見、ありがとうございます。
11: 天之御名無主 2004/10/11 23:35:59
>>8
長男失敗、次男失敗、末子成功っていうのは、話の面白さやテンポの良さ
と同時に、長男、次男の長所と比べて末子の長所のほうが素晴らしいと強調するのにも
都合がいいですよね。
つまり、末子成功譚には、末っ子最高!というタイプと、この話の末っ子の持つ長所最高!
というタイプの二つ、言い換えると、末の子を持ち上げるために素晴らしい長所をつけたタイプと、
その長所がいかに素晴らしいかを伝えるために末の子にそれを持たせたタイプ。
訓話の要素は後者のほうが強いですが。
反面教師はエンタテイメントであると同時に強い教訓性を持っていますから。
6: 天之御名無主 2004/10/11 22:40:18
末の子の成功譚の中には、長男、次男よりも数段頭が悪く、
使えないもの扱いされている型の主人公もわりと多いですよね。
この場合のキーワードは大体『正直者』『純朴』『優しい』で、
妖精やらを助けて、ヒントをもらって兄共がだめだったことを
成し遂げたりして幸せを掴むわけで。
末の子の場合は上の兄弟たちに無い『第三の長所』が振り分けられることが多いですよね。
長男に振り分けられやすいのは『力が強い』といったところでしょうか。
物語を進める上でも、
長男⇒失敗、次男⇒失敗、さて末の子は!?
と流れに無理がなく創りやすいということで、末の子主人公は好都合なのではないでしょうか。
7: 天之御名無主 2004/10/11 22:53:01
なんにせよ割り食うのは次男坊や末の子までの間の子。
痛い目にあうどころか描写が飛ばされたり、
数合わせのためだけで出番がなかったり・・・ヽ(Д´)ノ
9: 天之御名無主 2004/10/11 23:01:24
後に生まれた子供ほど母親の母体がなれて
いい子が生まれるらしいよ
14: 天之御名無主 2004/10/12 17:00:54
相続って本当に関係あるの?
末子はむしろ家から出て行って家の外でお姫様を娶ったり
末永く暮らしたりするイメージがあるんだが
16: 12 2004/10/12 17:18:33
>>14
まあたしかに、相続を語らない話も多いね。
上の季歴の例やら、オオクニヌシやら、ヤマサチヒコやら、モンゴル帝国の
末子相続やらが頭にあるので、こういう話になっちゃったけど。

でも、もともと末子が成功して相続するという物語があり、そこから相続という
点が忘れられると、単なる成功譚ができあがる、というシナリオは棄てがたい
ように思うんだが。

末子が家の外に出ていくことがあるとはいうけれど、伝説上の成功者はまず出
ていって、それから戻ってきて相続するパターンがけっこうある。上にだした
うちではオオクニヌシやヤマサチヒコがそうだし、末子ではないがラーマーヤ
ナも同じスタイル。出かけた結果として奥さんをみつけてくる(正確には
ラーマはつれもどすんだが)あたりも共通してるな。
ここから相続を忘れてしまえば、別に帰ってくる必要はなく、外で末長く暮して
しまってかまわない。

末子がらみの話を精査したわけでもないので、妄想と言ってしまえばそれまでだが。
15: 12 2004/10/12 17:03:08
相続制度といえば(これまた聞きかじりでわるいんだが)「末子相続」とは言っ
ても、本当に末子から順に優先順位があるというわけでもないらしい。
親が死んだ時点で複数の子供が残っていたら、その中では年長者が相続する
といったようなこともあるようで、上で「制度としてというより結果として」
のもそのへんの話をふまえてのこと。

死後相続よりも生前分与が主体の社会を、相続という観点だけからみると
末子相続にみえるということなのかもしれず。

分割相続もそうだけど、ためこんだものに価値があるのか、それとも独立して
いくほうに価値があるのかといった経済状況によって適したやり方がかわって
くるものであって、民族ごとの制度とかいう見方をすると見誤るような気もする。
24: 天之御名無主 2004/10/16 00:24:37
こどものころ、1さんのような質問を父にしたが「どこの国でも三男は一番リコウってのが世界の常識さ」というだけだった
父の上の兄はギャンブルに狂った人生をおくって徘徊老人となり
父の下の兄も貧乏して家を売り払い、早死にし
父は優秀な息子をつくり末永く幸せにくらしましたとさ めでたしめでたし
27: 名無し 2004/12/10 21:43:28
末っ子の活躍といえば・・・
義経を思い出してしもた
30: 天之御名無主 2004/12/12 11:19:34
末っ子は要領が良いんだよ。
上の子が親に叱られるのを観察していて、要領よく振る舞うからね。

オモチャやオヤツの取り合いでも、腕力に劣る分だけ知恵が付くし・・・
40: 天之御名無主 2005/05/29 12:18:13
いろいろな理由があって一概にいえないと思う。
ただ俺が最近考えていることは以下。
(従来の説明とは別に)
話の聞き手つまり子供にとって妹や弟はまだ「赤ん坊」。
そして姉や兄がいるのが普通だ。
だから末っ子に感情移入しやすいだろう。
私が興味を持っている地域では、
末っ子だけでなく一人っ子も活躍する。
で、実は兄がいて、などとなったり。
41: 天之御名無主 2005/06/03 22:02:39
畑田国男の「兄弟学」についての著作を見れば、全てが解る。
44: 天之御名無主 2006/12/24 01:07:11
神話じゃないけどカラマーゾフの兄弟では末弟がドスト氏の理想だったみたいだね
カラマーゾフの兄弟 (Wikipedia) 『カラマーゾフの兄弟』(露: Братья Карамазовы)は、フョードル・ドストエフスキーの最後の長編小説。1879年に文芸雑誌『ロシア報知』 (Русский вестник) に連載が開始され、翌1880年に単行本として出版された。『罪と罰』と並ぶドストエフスキーの最高傑作とされ、『白痴』、『悪霊』、『未成年』と併せ後期五大作品と呼ばれる。
複雑な構成を持つ長大な作品で信仰や死、国家と教会、貧困、児童虐待、父子・兄弟・異性関係などさまざまなテーマを含む小説である。「思想小説」「宗教小説」「推理小説」「裁判小説」「家庭小説」「恋愛小説」としても読むことができる。
46: 河豚比礼 2007/04/23 18:48:49
単純に再婚、再々婚が当たり前だった時代では、後から生まれた子
程、父親にとって自分の子である可能性が高いからだったりして。
47: 天之御名無主 2007/04/23 19:25:52
昔は末っ子が長男次男に比べて『どうでもいい』と思われてた
ふしがあるから、発想の転換として末っ子が活躍するんじゃないか?
作者が末っ子ってのも考えられるが
50: 天之御名無主 2007/04/24 12:29:57
弱いものが強いものに勝つ、つう物語の基本フォーマットなんかね。
誰もが「自分より強い奴」に対してコンプレックス持ってるわけで、
それを解放するカタルシス、つうの? それじゃないかと。
54: 天之御名無主 2007/07/13 21:44:01
俺の地方じゃ昔は末っ子はバッチゴ(卑しい子供の意)って言われてたな。
飢饉や戦争など非常事態になると真っ先に口減らしの対象となる末っ子。
これは全世界共通だから末っ子が活躍するのは書き手である大人が
無意識のうちに贖罪意識を持ってしまうせいかもと妄想。
55: 天之御名無主 2007/07/14 18:18:03
末っ子が活躍する話か・・・
その手の話ってのは大体こんな筋だ
兄弟・姉妹が上から順に、なにかに挑戦していくが失敗していく
最後に挑戦する末っ子が成功して幸福になる
こういう話で長男長女が成功してしまったら面白くない

兄弟がいっぺんになにかに挑戦していく型「チャーリーとチョコレート工場」みたいな話では別に末っ子が活躍することはない
あれは兄弟の話でもないし民話でもないけど
58: 天之御名無主 2007/10/18 05:41:19
家督相続するとみなされることが多い長男がヒーローではあまりに面白くない
ドラマがない

長男=オーソドックス、協調主義のようなものを求められる

末っ子=責任のないところで自由に行動し、発想も自由

末っ子のそのような立場に人々は精神的な(ときに実際的な)活路をゆだね
見出してきたのではないか

おそらく、その9割が失敗談→やっぱり因習、慣習を重んじて正解(長男のやることが正解)
という結果だったとしても
残り1割に成功談があればそれがヒーロー談になる

人間ってそういうヒーロー談が好きだしね

だから特別末っ子がすばらしいとか、長男がどうとかいうより
周囲の大人から期待された「役割」にどう応えたか
あるいは、いい意味で裏切ったかというてんで
末っ子はいい意味で裏切ってくれるにふさわしいポジションということではないかな~
60: 天之御名無主 2009/11/04 19:59:15
あげついでに

姉妹でも末娘が活躍・成功する話、
特に姉と結婚または夫の愛情争いをして勝利する話は多い。

著名な例;
イワナガヒメVSコノハナサクヤヒメ(日本神話)
レアVSラケル(旧約聖書)
サンドリヨン(シンデレラ。民話)
※ただしこれは血縁ある姉妹の争いではなく、
なぜか元ネタといわれる中国の民話では勝者は姉の方。
61: 天之御名無主 2009/11/04 20:13:42
家督相続でしょ。
長子と末子とで10年20年と差があるとその分家系は長続き出来る。

俺の親父は末子なんだけど、墓の管理を長男から譲られた。一応家督相続という事になるんだろう。
62: 天之御名無主 2009/11/08 03:58:33
相続制は農耕民は長男が多く、遊牧民は末子が多い。遊牧民は家族人数が増え過ぎないように長男から順に独立する。もうレスされてたかな…?
56: 天之御名無主 2007/07/17 13:54:52
末っ子が活躍する理由が相続に関連する場合は、その相続の異様性に関連があるんじゃないかな?
本来継ぐはずじゃなかった子が継いだのでその理由付け、正当化が必要。
記紀なんかは大概そう。

それ以外なら「本来は弱者なのに……」という意外性ゆえとか小さい子は人間より神に近いという考え方とか。

しかし、この板は初めて来たんだが3年弱で55レスって……凄いなw
49: 天之御名無主 2007/04/24 07:13:36
兄より優れた弟など存在しない!
兄より優れた弟など存在しない (北斗蒼天人名用語事典) ジャギのケンシロウに対して発せられた台詞。
アキに本当によく出来た弟とじいさんが言った為、ジャギ様の怒りを買い「兄より優れた弟など存在しねぇ!」と言われアキは拷問をかけられた。
事実後に同じ趣旨でカイオウも語った。(ティーエイチアイ)
いいか~おまえがおれに勝つことなどありえんのだ!!とも言っている(破れたが)
                       .,. -─- 、
                  /,;:;:;;;;;:;:;:;:;:`ヽ
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                  l::;ィ'´;;;;' `ヽ。-、ヽ.::!   おい、お前
                {ミレ'"´. ,.. ¨¨`,ィ;;彡.  >>1に乙と言ってみろ
                {ミ!. i i::i l.:::! l:l .l:! l;;彡
                 iト、i i:::iノ:::l/::l/::!ノ:::|
                 ヽ入     `VⅥ           /l /l
             ト、    1 ミヽニニ彡'´ L、、、,,_   _./ レ' ..!
          ト、. ! Vl ,..ィ´.:j! ',::,,,,,/ ,::′ ,' ヽヽY´.:./l  `ヽ
          | ヽ| 〃/.:.:.:.j!...',;,,/ ,::′,,,,,........リ ノ.:::l / .l.:.:.:.:./ト、
        ,.ィ´ヽ ノ/ /  ;;;'''゙゙゙゙`,.''''゙゙゙´    {: :i i!.::! ゝ ' /.ィ´ ヽ
       ト、/ ト、, ´/ ./:::''  .人 ..:;;′ .人   .:i: :.! i!:::!.:.;.ィ彡'´ ;;   .゙、
      l ハ  V.:.:.i  / ,::   `Y´.;;;′ `Y´   .!,..ィ"´ヽ〃;;;:;:;:;:;:;;:;゙゙゙´: .
        l/.::',.:./.:.:.:j. /''"´   ....;;;;;   人    (,,、、Y.. ):::V´     : : :
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        /;;  .い.::i l;;;;;;;;,、、 '''゙""´   ..`゙゙゙゙゙'''''''''´( _ノ(.. ).::::ノ: :.:.:.:;:;;;;;;;;;;;;;;;
       ,′ノ人 jりi ;: : : : :''''';;;;ゞ ::;;   ...:.:.:.: .: .: .;;:i1 i爪ツ"´.:.:.;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

なるほど、なるほど…と思いながら読んでいました。
家督相続性と絡めたり、物語性、人間心理に踏み込んだ見解が見られてとても興味深いスレでした。
単純に管理人は物語作者に末っ子が多いから、せめて物語の中では…と思っていました。

元スレ:http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/min/1097495720/

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    • ※1 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2014.12.13 21:06
    長子相続が多いから、末子は自由ところが多く冒険しやすい
    冒険の末、成功の結果がでたものだけが語られただけだろ

    なんでもアフリカから人類は分派したらしいし、いうなれば人類の(特に先進地域)ほとんどは相続地域から冒険して今そこにいる
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