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そうだ!美術館へ行こう!第1回『ウフィツィ美術館』(イタリア) @ [美術系独自まとめ]


そうだ!美術館へ行こう!第1回『ウフィツィ美術館』(イタリア) @ [美術系独自まとめ]
管理人@博士ちゃんねる
ハイ!というわけで、(誰も待ってないと思いますが)お待たせしました!世界の美術館シリーズ「そうだ!美術館へ行こう!」いよいよスタート。
何ヶ月も前からやるやるつってなかなか準備ができませんでしたが、なんの準備がいるのか、というと。
週刊・世界の美術館 ↑コレね。ご存知ですか?ディアゴスティーニみたいなやつの美術館シリーズ。
週刊・世界の美術館」ですよ。


これを管理人は全80冊!毎週毎週、本屋行って買いましたから。美術バカ一代ですから。
一冊580円もするんですよコレ。なんとトータル46,400円も投じているわけで、こうやって計算すると泣きたくなりますけどもね…。
2008年頃の出版ということで、美術ファンにはたまらないシリーズでした。そんでこれが80冊もあるもんだから、あちこちに散らばって、管理人家の遺跡にそのまま埋もれてしまって、全冊発掘するのに時間がかかりました。申し訳ない。
これをまたサラサラっと読んで、ちゃんと復習しておりますので。

というわけで、第1回めはイタリアはフィレンツェより「ウフィツィ美術館」の特集です。

ウフィツィというと、名前は知らない方も多いかもしれないですが、所蔵されている作品は超!超!超!有名なものばかり!作品総点数なんと3万点以上!イタリアの誇る美術ファン垂涎の美術館でございます。(*´Д`)(落ち着け
主にルネッサンス期の作品が多いですね。

それではドウゾ、お楽しみください。そしてイタリアに行った気になっていただきたいな、と思います。
ロケーション
ウフィツィ美術館所在地冒頭でも述べたとおり、ウフィツィ美術館はアルノ川のほとり、フィレンツェのほぼど真ん中に位置する「コ」の字型の美術館。Googleマップのこのあたり。

ウフィツィ美術館所在地ちょっとごちゃごちゃして分かりづらいですが、下の方の「Galleria degli Uffizi」と書いてあるとこです。すぐ近くには「バルジェッロ国立美術館(National Museum)」、もうちょい北の方に「Duomo(大聖堂)」と書いてあるところは、有名な「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」、南の方の地図からは切れてるところには「ベルヴェデーレ要塞」ということで、他にもフィレンツェの観光名所が盛りだくさん。
美術館の南のケツの方から川へ向かって伸びているのが、「ポンテ・ヴェッキオ」。この橋は回廊になっていて、「ヴァザーリの回廊」と呼ばれています。対岸の「ピッティ宮殿」とをつなぐ橋になっています。

版画画廊(マウリッツ・エッシャー)
この回廊の写真を見ると、管理人はエッシャーの「版画画廊」という作品をいつも思い出してしまいます。
外観と歴史
ウフィツィ美術館外観先述のとおり、ウフィツィ美術館の外観はこのように、北へ向かって開いた「コ」の字型になっています。壮麗なルネサンス様式、「ドーリア式」と言われる建築方法で建築されました。
元は、フィレンツェの行政府として、メディチ家のトスカーナ大公コジモ1世がヴァザーリの設計で1580年に作らせた建造物。コジモの住まいであるピッティ宮殿から川をわたって歩いて行けるように、橋(回廊)も付け加えられました。(ポンテ・ヴェッキオのヴァザーリ回廊)。

主にメディチ家所蔵の美術作品が展示されており、18世紀に入ってから一般公開されるようになりました。
ルネサンス芸術の充実ぶりは、イタリアはもちろん世界でも有数の美術館です。
内部見取り図
ウフィツィ美術館3F
ウフィツィ美術館2F
美術館は3階建てになっており、1階はチケット売り場や、両側を通る通路などがあり、美術館部分は2Fと3Fです。油彩作品は主に3Fに展示されています。
こうして見取り図を見るとなんだか狭そうですが…

ウフィツィ美術館内部内部は極めて壮麗で明るい作りになっております。
主な所蔵作品
上述のとおり、ルネサンス期の作品多数。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ボッティチェリ、ラファエロ、ヴァザーリetc、etc、etc…。
作品のケツに画家の肖像画および、作品の簡単な説明をつけておきます。
ヴィーナスの誕生
ヴィーナスの誕生
サンドロ・ボッティチェッリ管理人より:海の泡より生まれたと言われる女神ヴィーナス(アフロディーテ)を描いた作品。右側、西風の神ゼフィロスに抱かれた花の女神フローラと、左側、春の女神プリマヴェーラに祝福を受けています。
「リアルより理想を描く」典型的なルネサンス芸術を、そして花の都フィレンツェを象徴する絵画と言えます。
受胎告知
受胎告知
レオナルド・ダ・ヴィンチ管理人より:これはまたボッティチェリとは打って変わって落ち着いた雰囲気の作品。徹底した写実主義に基いて描かれ、背景のフィレンツェの風景も実際のものと同じ。ボッティチェリとレオナルドはヴェロッキオ工房の同じ門下生。片や社交的で流行に敏感なボッティチェリと、生真面目で自らの芸術をストイックに追求するレオナルド。作品にそれがよく現れています。
ヒワの聖母
ヒワの聖母
ラファエロ・サンティ管理人より:ラファエロ初期の傑作と言われる当作品。ヒワという小鳥は処刑されたキリストの血を受けたと言われており、キリストの受難を想起させる作りになっています。左の子供はキリストの弟子のひとり、洗礼者ヨハネ。
4.5追記:コメント欄にて「洗礼者ヨハネ」と弟子の「使徒ヨハネ」は別だよ!とご指摘がありました。長らく勘違いしておりました。申し訳ない。
ウルビーノのヴィーナス
ウルビーノのヴィーナス
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ管理人より:ウルビーノ公グイドバルドの依頼で描かれた一枚の裸婦像でティツィアーノの代表作のひとつ。一説にはモデルはウルビーノ公のヨメさんジュリアであるとも言われ、また彼女はティツィアーノの愛人でもあったと言われ、並々ならぬ情熱が(?)込められてるようですね。
プリマヴェーラ
プリマヴェーラ
サンドロ・ボッティチェッリ管理人より:これまたボッティチェリ初期の代表作。単に「春」とも言われます。やはり女神ヴィーナスを描いた作品。左から神々の伝令のヘルメス、三美神(愛・慎み・美)、美の女神ヴィーナス、春の女神プリマヴェーラ、大地の精クロシス、西風の神ゼフィロス。
ザクロの聖母
ザクロの聖母
サンドロ・ボッティチェッリ管理人より:続いてボッティチェリ中期の作品。天井から降り注ぐ黄金の光、聖母マリアの服に描かれた繊細なヒダ。ザクロは生命力・慈愛・多産を象徴する美術的小道具です。
キリストの洗礼
キリストの洗礼
アンドレア・デル・ヴェロッキオレオナルド・ダ・ヴィンチ
管理人より:レオナルド、ボッティチェリの師匠として名高いヴェロッキオ。この絵の左端のふたりの天使を描いたのは弟子のレオナルド・ダ・ヴィンチということで、ここだけかなり雰囲気が違いますね。若い頃からこの優秀な弟子は師匠を上回っていたのがよく分かる…みたいな文脈で取り上げられることの多い当作品。ヴェロッキオあっての天才レオナルドですから。
東方三博士の礼拝
東方三博士の礼拝
レオナルド・ダ・ヴィンチ管理人より:レオナルド未完の大作。キリスト降誕をテーマにしたものですが、斬新な構図です。
法王レオ10世とふたりの枢機卿の肖像
法王レオ10世とふたりの枢機卿の肖像
ラファエロ・サンティ管理人より:法王レオ10世はラファエロの有名なパトロンのひとり。背後に描かれているのは左側:後の法王クレメンス7世ジュリオ・デ・メディチ、右側:ルイージ・デ・ロッシ。
アルピエの聖母
アルピエの聖母
アンドレア・デル・サルト管理人より:アルピエ(ハルピュイア)というのは、ギリシャ神話に出てくる女性の身体を持った怪鳥。聖母の台座にあしらわれることがあるんだそうです。
聖母子と二天使
聖母子と二天使
フィリッポ・リッピ管理人より:ボッティチェリの師匠のひとりでもあるリッピ。この美しい聖母子像は彼の代表作のひとつ。憂いをふくんだ美しい横顔の聖母マリアがなんともいえない雰囲気を醸しだしていますね。
エレオノーラ・ゴンザーガの肖像
エレオノーラ・ゴンザーガの肖像
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ管理人より:エレオノーラ・ゴンザーガは神聖ローマ皇帝フェルディナンド2世のふたりめの皇后。名門ゴンザーガ家と名門メディチ家の血を引いています。代々美男美女の家系であったメディチ家の中でも、美人と名高い女性。
聖ユスティナの殉教
聖ユスティナの殉教
パオロ・ヴェロネーゼ管理人より:聖ユスティナは通称「バドヴァのユスティナ」。初期キリスト教への迫害時期において、なんと16歳の若さで剣による処刑を選んだと言われている聖女。いわゆる盛期ルネサンスにおけるマニエリスム作品のひとつ。
長い首の聖母
長い首の聖母
パルミジャニーノ管理人より:これもマニエリスムと言われる、ルネサンス期の画家たちに強く影響を受けたパルミジャニーノの代表作。柔らかい感じを出すために身体を引き伸ばしたりする手法なんだそうですが。
受胎告知
受胎告知
フラ・アンジェリコ2.8追記:ヴァザーリの作品として紹介した↑の絵ですが、コメ欄でご指摘を受け「フラ・アンジェリコ」ではないかとのこと。そのとーりでした。しかもサン・マルコ美術館蔵ということで1ミリもかすってない件。
ヴァザーリの献辞みたいのがついてたからそれと勘違いしました。どうも申し訳ございません…。せっかくだから晒しageで残しておこう。
アレッサンドロ・デ・メディチの肖像
アレッサンドロ・デ・メディチの肖像
ジョルジョ・ヴァザーリ管理人より:ついでにウフィツィ所蔵のヴァザーリの絵画作品もひとつ…。アレッサンドロ・デ・メディチは、黒人との混血で色が濃かったことから「イル・モーロ」とアダ名されたメディチ家の人間のひとり。
エレオノーラ・ディ・トレドと息子ジョバンニの肖像
エレオノーラ・ディ・トレドと息子ジョバンニの肖像
アーニョロ・ブロンズィーノ管理人より:青の色彩とマニエリスムによるエレオノーラの陶磁器のような手が美しいブロンズィーノの代表作のひとつ。エレオノーラ・ディ・トレドというのは、ウフィツィを建築させたトスカーナ大公コジモ1世(メディチ家のひとり)の公妃にあたる女性。ヴァザーリやブロンズィーノのパトロンで有名。
管理人@博士ちゃんねる
ハイ、まだまだ紹介すべき作品は多いのですが、長くなるのでこのへんで。
最後に夜のフィレンツェをお楽しみください。
夜のフィレンツェ

世界の美術館シリーズ第1回でした。作品点数がやや少ないかな…。
ウフィツィには他にミケランジェロの絵とかもあるんですけど、まぁ彼はまた他所で出てくるので省略しました。
初期、中期、終期と同じルネサンスでも作品の雰囲気は随分違いますね。

メディチ家の支配の元、繁栄を極めたフィレンツェなんですが、その繁栄と享楽主義を批判するひとが現れたんですね。

ジロラモ・サヴォナローラの肖像(モレット・ダ・ブレッシア)
サヴォナローラというお坊さんですが、このひとはメディチ家と法王庁を声高に批判してのけたのですが、なぜかけっこう説得力があったらしく、フィレンツェの街は一気に厳粛な雰囲気に。
若い頃はさほど人気のなかった(どちらかというとストイックな作風の)レオナルド・ダ・ヴィンチがもてはやされ、ボッティチェリも突然画風を暗い色調に変更。
このサヴォナローラというお坊さんは宗教改革の先駆けとも言われており、厳しいひとではあったけども、優れた知識人でもあったということなんでしょう。

ロレンツォ・デ・メディチの肖像(ジョルジオ・ヴァザーリ)
時のフィレンツェの支配者、豪華王ロレンツォ・デ・メディチは死に際に彼を呼んでこういったそうです。「フィレンツェをよろしく頼む」と。
なかなかこう、自分たちを批判してる相手に言える言葉ではないというかね。以前もどっかで書きましたけど、管理人の好きなエピソードのひとつです。
↑ちなみに上の肖像画もウフィツィ蔵。
ウフィツィ美術館―フィレンツェの名画100+1

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    • ※1 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2015.2.8 21:36
    受胎告知の画像はフラアンジェリコでは?
    どうもヴァザーリのスタイルだとは思えないのだけど。
    • ※2 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2015.2.8 22:01
    ハンニバル、でレクターが刑事を殺した場所はここでしたっけ?

    「聖ユスティナの殉教」で処刑人が黒人、横の人物もターバンを巻いてイスラム教徒に
    見えるのですが、やはり、イスラム教徒に対する敵対心が現れているのですかねえ。
    ダンテの神曲でも、ムハンマドは地獄に落とされていますし。あれは現代のイスラム国家で
    翻訳できるんでしょうか。

    ロレンツォ・デ・メディチは抜け目ない政治家であると同時に度量のある人物でしたが、
    日本で知名度がない気がします。
  1. >受胎告知の画像はフラアンジェリコでは?

    ぎゃー!管理人が見間違えておりました。
    修正しておきました。どうもありがとうございます。
    ----------------------------
    >レクターが刑事を殺した場所はここでしたっけ?

    確かそうだったと思います。
    場所はよく覚えてないですが、たしかサッコ・ディ・ローマになぞらえて殺すシーンでしたよネ。講義しながら。
    • ※4 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2015.2.9 19:48
    オルセーはよ!
    • おっ鋭い。笑
      次回はおフランス、ナンシーかオルセーだなーと思っておりました。
      じゃリクエストにおこたえして次回はオルセー行きましょうか。
    • ※6 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2015.4.5 17:39
    ラファエロの聖母
    左にいるのは洗礼者ヨハネですが、この人は弟子のヨハネとは別人です。
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