人気サイト様 最新記事

博士ちゃんねる ヘッドライン

管理人からのお知らせ

26日と27日は、管理人多忙のため更新お休みです!

レスの強調ウゼェー!というドクターへ

レス内の強調表示をOFFにする コチラをクリックして切り替えてください。設定は30日間Cookieに保存されます。
現在のステータス:強調有効

そうだ!美術館へ行こう!第5回『シカゴ美術館』 @ [美術系独自まとめ]


そうだ!美術館へ行こう!第5回『シカゴ美術館』 @ [美術系独自まとめ]
管理人@博士ちゃんねる
Buddy Guy - Sweet Home Chicago どうだい、ベイビー帰りたくはないかい?
さあ、ベイビー帰りたくなっただろう?
いつも変わらない古馴染みの街、スウィート・ホーム・シカゴへさ!


ハイ、シカゴへ行くぜオゥ、イエァ~!というわけで、いい加減にこの冒頭の歌ネタもだいぶん苦しくなってきた、世界の美術館を巡る旅・第5回。
今回は、ジャズとブルースの街、アメリカはイリノイ州シカゴから、「シカゴ美術館」の特集ですよ、カモォ~ン!щ(゚д゚щ)

イリノイ州シカゴは、アメリカ中西部の大都市。ちょうど五大湖の東側に位置します。
このシカゴ美術館は、NYのメトロポリタン美術館、ボストン美術館とならんで、アメリカの三大美術館のひとつと言われる老舗です。
美術館の成り立ち等々含めて、またドクターの皆様と一緒に、その作品群を見てみましょうか、どれどれ、よっこいせと…。

どうでもいいけど、この曲でもそうだし、ブルースでよく使われてる「デッデデ、デデッ、デデッ…」という引きずるような独特のリズムは、「シャッフル」と呼ばれているんだぜ、ベイベェ~。
観光案内
シカゴ美術館・所在地
シカゴ美術館はこのように、アメリカ五大湖のうちのひとつ、「ミシガン湖」の東岸沿いの、「グラント・パーク」という公園内に位置しております。美術館は水辺がお好き。

バッキンガム噴水
公園の中心部には、「バッキンガム噴水」といわれる、有名なでっかい噴水があり、夜はキレイにライトアップされていますので、恋人とふたりでシカゴの夜景を見ながら、ロマンチックに過ごしてみてはいかがでしょうか。
なんか今回、この美術館近辺に、誰でも知ってるようなランドマークがあんまりないもんですから、若干テンションが低い管理人です…。まぁ前衛的なデザインの「ミレニアム・パーク」とかありますかネ…。

Googleマップでいうとこのあたりです。
外観と歴史
シカゴ美術館・外観
シカゴ美術館の正面玄関は、ギリシャ建築を模したこんな感じで、青銅のライオンさんがガオーッ!となっています。
Art Institute of Chicago」の名の通り、裏には美術学校が併設されており、アメリカでも有数の美術名門校ですね~。

シカゴ美術館・歴史
↑の写真がいつ頃のものかちょっとわかりませんが、昔はなーんにもないとこだったんですね。つうか、若干歪んでないすか、この建物…。笑

美術館の成り立ちとしては、35人の芸術家の共同出資によって1866年「シカゴ・アカデミー・オブ・デザイン」として設立されたのが最初。しかし、71年に火事で消失。
79年に「シカゴ・アカデミー・オブ・ファイン・アーツ」として再度スタートし、この1879年がシカゴ美術館の創立記念日となっています。
82年には現在の名称である「アート・インスティテュート・オブ・シカゴ(シカゴ美術研究所)」、通称「シカゴ美術館」と改名。

その後、改築に改築を重ね、2009年にはもっとも大きな増築として、正面から見て左手裏に「モダン・ウィング」という別館が建設されました。こちらの写真は巻末に…。
内装
シカゴ美術館・正面大階段
入り口入ってすぐは開けた大階段があり、クリーム色を基調とした、わりとモダンなデザインなんですね。

シカゴ美術館・モダン・ウィング
先述の別館「モダン・ウィング」はガラス張りですから、もっと開放的。
主な所蔵作品
作品総点数は2万6千点ほど、とまぁまぁ中堅どころと言った感じでしょうか。
印象派、ポスト印象派、シュルレアリスム等々を始めとして、主に近・現代作品を多めに扱っています。
実はちょっぴり日本の作品もあるので、それもご紹介します。
夜ふかしする人々
夜ふかしする人々
エドワード・ホッパー都会に生きる人々の孤独を鋭く切り取った、「アメリカン・シーン」と呼ばれる20世紀アメリカ絵画を代表する画家のひとりであるホッパー。光と影で非対称を作り登場人物は小さく配置し、孤独感を演出しています。赤のドレスの女性はホッパーの奥さんがモデル。この深夜営業のダイナーは、当時グリニッジ・ビレッジに実在していたそうです。なにしろこの作品はパロディ多数なのでついでにいくつか。
夜ふかしするスター・ウォーズの登場人物
夜ふかしするホラームービーの悪役たち
夜ふかしするアメコミヒーローたち
エンタープライズ号で夜ふかし
レゴ・夜ふかし
よくできている。
グランド・ジャット島の日曜日の午後
グランド・ジャット島の日曜日の午後
ジョルジュ・スーラ色彩化学の理論を元に、斬新な技法を模索したフランスのスーラ。グランド・ジャット島はセーヌ川にある中洲のひとつです。彼は最終的に「点描」という描画方法に辿り着き、新印象派と呼ばれるきっかけとなった有名作。この作品のために40以上もの習作を経ています。印象派の巨匠たちからは「絵画は理論で描くものではない!」などと言われたようですが、かつて古い手法の打破を目指した彼らに批判されるなんてなんとも皮肉。一般ウケは良かったそうです。
パリの通り、雨
パリの通り、雨
ギュスターヴ・カイユボットトップ絵でチラリと写ってるやつ。画家であると同時に、画商として富裕だったカイユボットは、同じ印象派の画家たちを経済的に支援した影の立役者。このあたりは19世紀初頭にはただの野原だったそうですが、ナポレオン3世がパリを大幅に整備したため風景が一変、画家たちはこれにおおいにインスピレーションを受けたと言われています。遠近法を強調した奥行きのある作品。もうすでに一般庶民の間に傘が普及していますね。
サン・ラザール駅
サン・ラザール駅
クロード・モネフランス印象派の代表格だったモネは、このサン・ラザール駅をテーマにして12枚ほど描いています。パリの6大ターミナルのひとつで最古の駅です。煙をモクモクと吐き出す、近代産業の象徴と言っても良い蒸気機関車は、当時の画家たちに強い印象を残したようですね。
現在のサン・ラザール駅
現在のサン・ラザール駅も昔とほとんど変わらない佇まい。
テラスの姉妹
テラスの姉妹
ピエール=オーギュスト・ルノワールやはり印象派を代表する画家のルノワール1881年の作品。1870年以降、ルノワールは収入のために肖像画を多く描くようになりましたが、ボヤッとした輪郭の印象派的な技工は肖像画に適さず、結果として印象派から別れていくことに。この中央の女性のモデルは当事18歳だった女優さんだとのこと。
二人のサーカスの少女
二人のサーカスの少女
ピエール=オーギュスト・ルノワールオレンジ色で統一された温かい色調の作品。ルノワールはモンマルトルのダンスホール、ムーラン・ド・ラ・ギャレットに通い詰め、その後でサーカスを見ることが多かったそうです。
ムーラン・ルージュにて
ムーラン・ルージュにて
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックモンマルトルの有名な劇場「ムーラン・ルージュ」を描いた作品。ロートレックは独特な画風で知られていますが、右下に緑のライトの照り返しが当たってるのは、当時彼のお気に入りのダンサーのひとり、メイ・ミルトン。彼女とジャンヌ・アヴリルはよくモデルになっています。
読書の中断
読書の中断
ジャン=バティスト・カミーユ・コローバルビゾン派の画家コロー。鬱蒼としげる森林をたくさん描いた画家ですが、人物画の傑作もいくつか残しており、これはそのひとつ。コロー晩年の作品で、モデルがちょっと休憩した瞬間を描いたもの。
婦人帽子店にて
婦人帽子店にて
エドガー・ドガ踊り子たちを軽快なパステルタッチで描いた作品を多数残したドガですが、こういった感じの帽子店をテーマにした作品も10点ほど残しています。人物をやや右側に片寄らせ、斜め上から見下ろした構図は、日本の浮世絵の影響だと言われるそうです。
自画像
自画像
フィンセント・ファン・ゴッホオランダのポスト印象派の画家。当サイトでゴッホの肖像画として使っている元の絵。大小並ぶとなんだかなぁ~という感じですね。パリに住んでいて健康を害していた頃の作品。上着の表現にはスーラの点描に影響された箇所も伺えます。
テハマナの祖先たち
テハマナの祖先たち
ポール・ゴーギャンタヒチに魅せられたポスト印象派の画家・ゴーギャン。彼のタヒチでの奥さんテハマナ(13歳!)と、タヒチの精霊たちをテーマに描いた作品。左奥に描かれているのはヒナ神といって、タヒチのひとびとはこの神様の末裔という設定。
りんごの籠
りんごの籠
ポール・セザンヌセザンヌのリンゴの静物画はどれも似たような感じで、あんまり区別がつかないですが、現在ではもっとも高値で取引される作品を残した画家のひとりです。この机のラインが布の左右でちゃんと繋がってないのですが、セザンヌは写実性よりも印象とバランスを重視したと言われています。
金の首飾りの男
金の首飾りの男
レンブラント・ファン・レインオランダの画家レンブラント1631年初期の作品。力強いゴツゴツした感じの野心的な男性像は、レンブラント初期の作品の特徴だそうです。管理人は個人的にレンブラントが大好きなので、当「博士ちゃんねる美術館」にもできるだけ所蔵したいと考えております。
セイレーンたちの村
セイレーンたちの村
ポール・デルヴォー見るものをなんとなく不安な気持ちにさせる独特な画風のポール・デルヴォー。ベルギー出身のシュルレアリスムの画家です。セイレーンはギリシャ神話に出てくる、美しい歌声で漁師たちを岩礁に引きずりこむ海の魔物のこと。この村に行ったら生きて帰れなさそう…。
哲学者の征服
哲学者の征服
ジョルジョ・デ・キリコおお、ナンテコッタ、デ・キリコが出てくるのはどうやら当サイト初ですね。無機質な感じの街や、時計、塔、機関車といったモチーフを好んだ、イタリアの初期シュルレアリスムの画家。これはかなり若いころの作品だそうです。回が進むにつれ、当シリーズでもデ・キリコの作品も出てくるものと思います~。
鍵
ジャクソン・ポロックニューヨークの「抽象表現主義」と呼ばれる一派の代表格、ポロック。彼の技法は「アクション・ペインティング」とも言われて、絵の具をつけた刷毛をキャンバスの前で振って飛び散らせる「ドリッピング」という手法をこの作品で確立したそうです。どのへんに「鍵」が描かれているやら1ミリも分からない作品。
母と子
母と子
パブロ・ピカソ時代時代によって画風がまーったく異なる画家・ピカソ。キュビズムから新古典派主義への転換期、ピカソ40歳ごろの作品。イタリア旅行でみたローマの彫刻に影響を受けた、どっしりした描き方になっています。
ジャック・リプリッツ夫妻の肖像
ジャック・リプリッツ夫妻の肖像
アメデオ・モディリアーニ妙に細長い容姿で人物画で有名なイタリア、モンパルナスの画家。当事貧乏だったモディリアーニに友人が結婚記念日に依頼したとされる作品。1日で書き上げたスピード作品ですが、モディリアーニの好むタマゴ型の顔の輪郭などがすでに現れています。
アメリカン・ゴシック
アメリカン・ゴシック
グラント・ウッドアイオワ州出身の画家、グラント・ウッド。アメリカ中西部、農村の素朴な光景をテーマにした作品が多いですが、この「アメリカン・ゴシック」は彼の代表作。いじりやすい構図のせいか、例によってパロディ多数。アメリカでは有名なコラ素材となっております。ついでにご紹介。一部閲覧注意。
アメリカン・サイコ・ゴシック
ダイナソー・ゴシック
アメリカン・ゴシック・オブ・ザ・デッド
ブルジョワ・アメリカン・ゴシック
ミニマリスト・ゴシック
スタートレック・TNG・ゴシック
ピカード艦長とデータ。違和感ないな!
陸奥 松島風景 富山眺望之略図(六十余州名所図会)
陸奥 松島風景 富山眺望之略図(六十余州名所図会)
歌川広重「東海道五十三次」なんかで有名な日本の浮世絵師、歌川広重。この「六十余州名所図会」は広重の晩年の作品で、日本をあちこち廻って描いた連作。浮世絵というのは絵師だけでなく、彫師、摺師といった具合に分業になっていて、どれかひとつ欠けてもダメなのですが、これは全てが高水準という傑作シリーズです。
月夜の紅梅
月夜の紅梅
歌川広重同じく広重の作品。月夜にかかる紅梅を描いた美しい浮世絵。どことなく枝の描き方が、中国の水墨画ぽいですね。広重の浮世絵は青や藍色が特に高評価を得ており、「ヒロシゲブルー」という言葉もあるほど。
初買座敷之図 扇屋内瀧川(青楼美撰合)
初買座敷之図 扇屋内瀧川(青楼美撰合)
鳥文斎栄之喜多川歌麿、鳥居清長とともに、三大美人絵師と並び称される、繊細なタッチで描かれた鳥文斎栄之の美人画。長身でほっそりした清楚な美女を好んで描いたと言われていますね。これは「青楼美撰合」というシリーズより。
管理人@博士ちゃんねる
ハイ、そんな感じで今回はおしまい。
日本の作品は他にもたくさんあって、もうちょっと取り上げても良かったんですが、なにしろ、英文タイトルから元の絵の正式名称を探すのがめちゃくちゃ大変でですね。
最後のやつとか、シカゴ美術館公式サイトにはこう書いてるんですよ。
A Selection of Beauty from the Pleasure Quarters (Seiro bijin awase): Courtesans Hired for the New Years Holidays - Takigawa of the Ogiya, c. 1794
わからねーよ…('A`)

てことで恒例、夜のシカゴ美術館別館「モダン・ウィング」を眺めながら、また次回お会いしましょう!
See you around! 夜のシカゴ美術館 モダン・ウィング

世界の美術館シリーズ第5回でした。

今回は前4回に比べて知名度も規模もグッと劣る美術館ですが、スーラのアレとかこんなとこにあったんだなぁ~とか、「アメリカン・ゴシック」とか「夜ふかしする人々」とかもココかぁ~とかいろいろな発見があって、(ドクターの皆様はどうか知りませんが)管理人はこのシリーズまとめてて楽しい。
アメリカの三大美術館残りふたつも、いずれやるつもりでおりますので、気長にお待ちください。メトロポリタン美術館とか、作品総点数100万以上ですからまとめがいがありそう。

次回もお楽しみに!
B11 地球の歩き方 シカゴ 2014~2015
地球の歩き方編集室
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 76,812

関連記事:

元スレ:---

人気サイト様 最新記事

博士ちゃんねる ヘッドライン

管理人からのお知らせ

26日と27日は、管理人多忙のため更新お休みです!
    • ※1 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2015.6.25 22:04
    テイト・ギャラリーの回の※3のコメントをした者ですが、
    管理人様、見事的中です。ありがとうございますm(_ _)m
    ※「○○○へ帰ろう」→「シカゴへ帰ろう」→「sweet home Chicago」です。

    「夜ふかしする人々(夜の散歩者)」は一度で良いから生で観たい絵だったので。

    「グランド・ジャット島~」はとりたてて好きという訳ではないのですが、
    美術史上重要な絵ですし、シカゴ美術館には、結構乙な物が集まっている印象ですね。

    アメリカといえば、他の美術館で出てくるか分かりませんが、
    いつかワイエスを取り上げてほしいです。
    • ※2 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2015.6.25 22:37
    アメリカで日本画がある美術館と言えば、私の中ではボストンですが、
    シカゴも結構、所有しているのですねぇ。
    パッと見て、訳が「ああ、それね」とわかる程度なのが、
    北斎の『凱風快晴』が”A Mild Breeze on a Fine Day ”程度でしょうか。
    そりゃ探しづらいですわ。
    • ※3 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2015.6.25 23:17
    「夜ふかしする人々」、パロディと比べると、
    「店舗の外・画面左側に人がいない空間が広がっている」ことが
    この絵にとって重要な効果を与えているのだ、
    というのがよくわかりますね。
    • ※4 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2015.6.26 22:43
    確かにパロディがあるのにビックリ
    アメリカ人はこの絵が好きなんだね
  1. >「○○○へ帰ろう」→「シカゴへ帰ろう」

    ッ!?
    この歌でしたか!まったく気づいてませんでしたので、偶然ですw

    >いつかワイエスを取り上げてほしいです。

    アンドリュー・ワイエスは管理人も案外好きなので、出てくれば取り上げると思います~
    -------------------------
    >日本画がある美術館と言えば、私の中ではボストン

    そんなイメージありますね!
    美術館単位でいろいろ掘り下げるといろんな発見もあるかと思いまして。
    -------------------------
    >店舗の外・画面左側に人がいない空間が広がっている

    基本的に欧米人は秩序とか対称性を大事にするから、こういう大胆な構図は、遠く日本の芸術の影響もあるのかも…と考えるとロマンがあります。
    -------------------------
    >アメリカ人はこの絵が好きなんだね

    アメリカの芸術家というと、歴史が浅いだけにあまり名の通ったひとが少ないから、それだけ大事にするんではないでしょうか。コラ作ってるのも愛情の裏返しかも。
  1. トラックバックはまだありません。


コメ欄での議論はおおいにけっこうですが、当サイトではドクター同士の罵り合いは禁止となっております。反論する際には、相手の意見・人格を尊重し、どうぞ冷静に。
*