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そうだ!美術館へ行こう!第6回『ウィーン美術史美術館』 @ [美術系独自まとめ]


そうだ!美術館へ行こう!第6回『ウィーン美術史美術館』 @ [美術系独自まとめ]
管理人@博士ちゃんねる
The Blue Danube - New Year's Eve 2013/2014
会議は踊る、されど進まず
こんな美しい街で会議なんかしても(ウィーン会議)、身が入らないでしょうナァ~。
今回のBGMはシュトラウス2世の「美しく青きドナウ」でよろしくドウゾ。

というわけで、世界の美術館シリーズ、第6回はハプスブルク家のお膝元、オーストリアはウィーンより、「ウィーン美術史美術館」へやってきましたよ。ヒャッホーイ!

もうひとつの「ウィーン自然史博物館」と対になるべく作られた壮麗な美術館、つうかもうこれはほとんど城!
ホントは昨日更新する予定だったんですが、次が美術の更新なのすっかり忘れてて下準備が間に合わず、今日にずれ込んでしまいました。
観光案内
美術史美術館・所在地
このように、ウィーン市街中心地からちょっと外れた、ものすごい贅沢なロケーションにあります。
かつては、神聖ローマ帝国の皇帝たちが号令を発したであろう「ホーフブルク宮殿」、皇帝たちの遺骨が収められた「カプツィーナー納骨堂」、有名な「シュテファン大聖堂」などなど!
歴史を感じる古い観光名所が盛りだくさんとなっております。

ちょっと地図は切れてますが、ずっと北の方には「リヒテンシュタイン美術館」もあり、これと「自然史博物館」や「ウィーン国立歌劇場」で、ご飯一週間分くらいはイケるでしょう。

今回は初めて、川のすぐそばに美術館がありません。
北東少し離れたところに有名なドナウ川が流れており、まぁ近いっていや近いですが、明らかにこの美術館は水辺ではない。パーフェクトならず、ザンネン…。

Googleマップでいうとこのあたりです。
外観と歴史
美術史美術館・外観
外観はこのとおり壮麗な(毎回この形容詞使ってる気がする)ネオ・ルネッサンス建築。
めちゃくちゃ開けた庭園の中にあって、なにしろ気持ちの良さそうなところ。ゼヒ昼寝とかしたいです。

この美術館はハプスブルク家の実質最後の皇帝である、オーストリア=ハンガリー帝国のフランツ・ヨーゼフ1世により、1891年、自然史博物館と一緒に建築されました。
マクシミリアン1世時代から続く、皇帝家歴代の宝物に簡単にアクセスできるように…という贅沢極まりない建物。

美術史美術館・遠景
こちらは庭園側からやや引いた写真。キレイですねぇ~。
内装
美術史美術館・内装
インテリアは外観に違わぬ、きらびやかなデザイン。一歩間違えれば成金趣m…ゲフンゴフン!
大理石と金箔をふんだんにあしらった豪華な内装となっております。
美術史美術館・クリムトの壁画
美術史美術館・クリムトの壁画
7.30追記:コメント欄で「クリムトもあるよ」とのことですから調べてみたら、この写真の上の方の壁画を描いてるみたいですね。
なのでついでに壁画アップ。
主な所蔵作品
作品総点数は数十万点ということで非常に巨大な美術館。
主に北方ルネッサンスが中心の作品群となっております。管理人は北方ルネッサンスの絵画が好きだから気合入れていきますよォ~、ウフフフ。
絵画芸術の寓意
絵画芸術の寓意
ヨハネス・フェルメールハイ、いきなり大作来ました。デルフトの画家フェルメール。生前はあまり評価されず経済的に苦しんだひとですが、死後は人気が出ました。現存する作品が36点ほどと少ないため、世界各地に散乱してます。文芸を司る「ムーサイ」と呼ばれる9人の女神から、英雄詩と歴史の女神クレイオに模した女性は、フェルメールの奥さんがモデルとも。
バベルの塔
バベルの塔
ピーテル・ブリューゲル一風変わった画風で知られる大ブリューゲル。この一家は幾人かの画家を出していますが、このひとが一番有名。「バベル」とは「混乱」という意味なのですが、傲慢になった人間が天まで届く塔を建造しようとして、神様に罰せられ、それまでひとつしかなかった言葉もバラバラになってお互い通じなくなってしまう…という旧約聖書のエピソードより。
雪中の狩人
雪中の狩人
ピーテル・ブリューゲル同じくブリューゲルの作品。こうしたネーデルラントの素朴な農民たちの日常もたくさん残しています。細密な描写が美しい当作品の背景に描かれている山々は、若いころ修行で訪れたイタリア北部のアルプスに着想を得て。
謝肉祭と四旬節の間の喧騒
謝肉祭と四旬節の間の喧騒
ピーテル・ブリューゲルブリューゲルの絵画には特有の俯瞰視点で描かれ、宗教改革まっさかりのネーデルラントの喧騒を悲しみと共に批判した作品とも。「四旬節(レント)」というのは2月~3月から復活祭までの約40日間肉食を断つ習慣のこと。この四旬節が始まる前にやるお祝いが「謝肉祭(カーニヴァル)」です。
花
ヤン・ブリューゲル大ブリューゲルの次男であるヤン。同名の息子も画家のため、こちらは精密な静物画を得意としたということで、「花のブリューゲル」とも呼ばれます。風景画もたくさん残しています。
大自画像
大自画像
レンブラント・ファン・レインオランダを代表する巨匠レンブラント。この作品は経済的に苦しくなり始めた頃のもので、人生に対する苦悩がにじみ出ています。肖像画をたくさん残した画家ですが、自身の肖像画も100点とかなりたくさん残しています。
聖三位一体の礼賛
聖三位一体の礼賛
アルブレヒト・デューラー宗教画を多数残したドイツのデューラー。これはルターらの宗教改革の少し前、つまりカトリックが腐敗しまくってた頃の作品。何を思ってこの作品を作ったのでしょうか。磔にされたキリストを後ろから神様が支えていますが、これは「恩寵の座」といって、北方絵画特有の小道具だそうです。
切った梨の実を持つ聖母子
切った梨の実を持つ聖母子
アルブレヒト・デューラー内省的な表情が美しいデューラーの聖母子像。イタリア・ルネッサンスの作品に人体の構造などを学んだ後とあって、幼子のキリストにその特徴が垣間見える作品です。梨は美の女神ヴィーナスの象徴ですが、腐るのが早いため腐敗の象徴とも。カトリックの腐敗へのメッセージでしょうか。
聖家族
聖家族
マルティン・ショーンガウアー宗教的なテーマで銅版画を多数残している、アルザスの画家ショーンガウアー。聖母子を描いたこの作品は彼の代表作のひとつです。後のデューラーなんかに大きな影響を与えたと言われています。
イギリス王妃ジェーン・シーモアの肖像
イギリス王妃ジェーン・シーモアの肖像
ハンス・ホルバイン ドイツ出身の画家ですが、ヘンリー8世の宮廷画家として主にイギリスで活躍しました。いわゆる「小ホルバイン」。型破りな王様であったヘンリー8世は女官のアン・ブーリンと結婚するためローマ・カトリックと決別。そのアンの死後3番目の王妃になったのが、やはり女官であったジェーンです。
ホロフェルネスの首を持ったユディト
ホロフェルネスの首を持ったユディト
ルーカス・クラナッハルターの肖像画などで知られるドイツの画家・大クラナッハ。宗教画を多く残しています。ユディトさんはもう何回か出てますが再度解説すると、ネブカドネザル王の将軍ホロフェルネスを暗殺するために単身で敵陣を訪れた女傑。旧約聖書のヒロインですが、当作品ではザクセン地方の貴婦人の姿で描かれています。ドヤ顔です。
小さな毛皮
小さな毛皮
ピーテル・パウル・ルーベンスドイツの誇る巨匠ルーベンス。大規模な工房を経営し多作家。さらには7ヶ国語を駆使するマルチリンガルで外交官としても活躍。スペイン王とイングランド王からナイトの叙爵を得ている文化人でもあります。モデルは57歳で再婚した37歳も若い奥さんのエレーヌ・フィルマン。
サムソンとデリラ
サムソンとデリラ
アンソニー・ヴァン・ダイク肖像画・宗教画・版画・水彩画…と多岐にわたって活躍したフランドル出身の天才画家。活躍は主にイギリスで。ルーベンスの弟子のひとりということで画風はやや似たところがあります。怪力無双のサムソンは美しい妻のデリラにでれでれ。最後には裏切られてペリシテ人に売り渡されてしまう旧約聖書のエピソードより。
枢機卿ニッコロ・アルベルガティ
枢機卿ニッコロ・アルベルガティ
ヤン・ファン・エイク正面ではなく3/4角度で肖像画を描いたのが特徴のヤン・ファン・エイク。フランドル出身です。この手法はイタリアへと逆輸入されレオナルドの「モナ・リザ」に影響を与えたと言われています。肖像画家の開拓者と目されていますが、それまでのヒビ割れやすいテンペラ画に変わって、絵の具に油を混ぜた「油彩」の創始者でもあります。まさに革命家。
牧場の聖母
牧場の聖母
ラファエロ・サンティラファエロ23歳の時の作品。典型的な三角形の構図で描かれた聖母子像は、フィレンツェの貴族を通してハプスブルク家の手に渡りました。幼児の聖ヨハネから木の十字架を渡されているキリスト。これは後の磔刑を暗示していると言われています。
凸面鏡の自画像
凸面鏡の自画像
パルミジャニーノ若くして亡くなったパルマ出身のマニエリスムの画家。肖像からもわかる通り大変な美青年であったと言われています。これは非常におもしろい作品で、後年のエッシャーも似たような作品を残していますね。この歪んだ面での表現というのは、上に出てきたホルバインなんかも夢中になったとか。
水(四大元素の寓意)
水(四大元素の寓意)
ジュゼッペ・アルチンボルドコラージュ風の独特の画風で知られるミラノの画家。緻密に描かれた果物・動物・無機物などを組み合わせて珍妙な肖像を描きました。当作品は皇帝マクシミリアン2世に捧げた連作「四大元素の寓意」より。60種類以上もの水棲生物で描かれています。
スザンナと老人たち
スザンナと老人たち
ティントレットルネッサンス期ヴェネツィアを代表する画家。新しい表現を模索して描かれたティントレット29歳の野心的な作品です。性欲を持て余した老人たちの脅しが失敗し、それを通して貞淑の徳を表現…という建前で描かれた挑発的なポーズのスザンナ。旧約聖書のエピソードより。画家には人気のテーマです。
薔薇色のドレスのマルガリータ王女
薔薇色のドレスのマルガリータ王女
ディエゴ・ベラスケスバロック期のスペイン出身の画家。フェリペ4世の宮廷に仕え、マルガリータ王女の肖像画を5枚残しています。フランスのブルボン王家に対抗するため、神聖ローマ帝国との繋がりを欲しがっていたスペインは、これら肖像画をハプスブルク家への「お見合い写真」として贈りました。
聖セバスティアヌス
聖セバスティアヌス
アンドレア・マンテーニャルネッサンス期パドヴァの画家。聖セバスティアヌスはローマ皇帝の近衛将校でしたが、当時キリスト教は迫害されていたため、14本の矢で処刑されました。マンテーニャは同じテーマで3枚の作品を残しており、これはそのひとつ。
聖家族と聖アンナ、幼児聖ヨハネ
聖家族と聖アンナ、幼児聖ヨハネ
アーニョロ・ブロンズィーノメディチ家の宮廷に使えたブロンズィーノのなんともいえない美しい聖母子。彼はどちらかというと冷ややかな表情を好んだと言われますが、これが知的なルネサンス期のフィレンツェ貴族に大いに受けたとか。
若い女の肖像
若い女の肖像
ジョルジョーネ色づかいの巧みな盛期ルネッサンスの画家。ジョルジョーネの作品は現存するものが少なく、判明してるのはたったの6点。片方の胸をはだけているのは、当時のイタリアに独特の表現で、彼女が高級娼婦であることを明示しています。
聖母子、聖カタリナ、聖トマス
聖母子、聖カタリナ、聖トマス
ロレンツォ・ロットルネッサンス期ヴェネツィアの画家。ヴェネツィア派に特徴的な暖色を使った派手さを嫌い、落ち着いた表現を目指しました。書物を持つのが学問の守護聖人・聖カタリナ。槍を持つ聖トマスはキリストの12使徒のひとり。
ヴィオランテ
ヴィオランテ
ティツィアーノ・ヴェチェッリオヴェネツィア派の最も有名なひとり。胸元に刺したスミレの花から、恋人の肖像画という伝説を産んだ作品。その妖艶な美しさから「ラ・ベラ・ガッタ(美しい雌猫)」と評されたんだそうです。
ユピテルとイオ
ユピテルとイオ
コレッジョパルマを中心に活躍したルネッサンス期の画家。あんまよく知らないけど、この作品はドラマチックでなかなか良いですね。マントヴァ候のために描かれた作品だそうです。ユピテルはローマ神話の主神でギリシャ神話のゼウスとほぼ同じ?イオはゼウスに犯されてしまうが、嫉妬深いヘラの目をごまかすため牡牛に変えられ散々な目に。
管理人@博士ちゃんねる
なんか他にもいっぱい良い作品があったんですが、今回はこれでおしまい!
これから舞踏会でも始まりそうな雰囲気の美術史美術館を眺めつつ、また次回!
アウフ・ヴィーダーゼン!

夜の美術史美術館

こないだ、ドイツ人の知り合いにゲーム内で会ったもんですから、何回か一緒にプレイしてですね。

管「もう寝るからね」
ド「えーもう終わり?毎回早くない?」
管「日本じゃ真夜中過ぎなんよ」
ド「そうか、お前日本人だったな」
管「ドイツ語で『さよなら』とか『またね』ってなんて言うの?」
ド「Auf Wiedersehenとかだな」
管「あーそれ知ってる。発音もなんかわかる」
ド「ハハハ、他にもschüsとかあるよ」
管「へぇーそうなん」

あとで調べてみたら綴りは「Tschüss」らしいですね。「チュース!」みたいな発音だそうです。なんかDQNぽいな!
最近は「Auf Wiedersehen」はかなりフォーマルな挨拶というか、あまり使わないそうです。

ということで、世界の美術館シリーズ第6回でした。
前半が北方、後半が南方の作品ですから、こうやって並べてみると、やっぱり北部は内省的で南部は情緒豊かという特徴が出てる気がしますね。
音楽なんかもそんな特徴あるし、けっこうおもしろい。やはり気温が影響してるんですかねぇ。

それでは次回もお楽しみに!
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    • ※1 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2015.7.30 7:38
    ウィーンといえばクリムトですが、ベルベデーレのみならず美術史美術館にもクリムト作品があって、これがかなり魅力的。
    • ※2 : ドクター・ノオ・ネーム
    • 2015.7.30 21:32
    ヨーロッパの絢爛豪華たる建築物って、
    日本人が生半可にマネをすると、絶対に成金趣味になるんだよな。
    当のヨーロッパ人が作るとそうならない。
    日本人とまた別の方向へ磨き上げられた感性を感じる。
  1. >ウィーンといえばクリムトですが、

    どうもありがとうございます。これについてはちょっと追記しておきました。
    ちょうど美術史美術館ができたころ活躍してるんですねぇ。
    ---------------------------
    >日本人が生半可にマネをすると、絶対に成金趣味に

    なりそうですね。
    日本では木がたくさん採れたから、石造りの建築より木造の技術が進歩したという経緯があるのかも。
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